靖国のこえに耳を澄ませて―戦歿学徒十七人の肖像

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  • サイズ B6判/ページ数 276p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784944219131
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

戦歿学徒一人ひとりの生き方を靖国神社に納められた遺書と遺族への取材で、丹念に描き出した鎮魂の書。

目次

第1章 十七人の肖像(智恵子よ、幸福であれ(穴沢利夫)
深山の桜(西田高光)
れんげ畑の祈り(市島保男)
いのちなりけり(中村輝美)
天草の海のはたてに(和多山儀平)
母よ笑みませ(塚本太郎)
三島由紀夫が涙した遺書(古谷真二)
歴史のかなしみの中に(松吉正資)
八重桜の頃(須賀芳宗)
お父さま!(根尾久男)
四百八十日の軍隊日記(酒巻一夫)
聖戦にかけた青春(宮内栄)
純愛(旗生良景)
永遠ノ生ニ生キル(茶谷武)
秋空の清らに澄みて(坂本剛夫)
生命の詩(高久健一;油山(寺尾博之)))
第2章 戦後世代と慰霊(靖国神社で紡がれる物語―学徒出陣五十年特別展(平成五年)
戦後世代の未熟と課題
靖国のこえに耳を澄ませて―「散華のこころ」と私)

著者等紹介

打越和子[ウチコシカズコ]
昭和39年生まれ。福岡県出身。熊本大学教育学部卒。学生時代に戦歿学徒の遺書を読み、それを契機に敗戦後の米軍による占領行政など、戦前と戦後を隔てたものは何かをテーマに学び始める。平成6年から7年にかけて、月刊『祖国と青年』誌(日本青年協議会発行)に「散華のこころ―戦歿学徒・生の断章」を連載。平成9年から13年まで同誌編集長。靖国神社崇敬奉賛会主催のシンポジウム「生きるということ」には、平成11年の第1回からパネリストとして参加
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感想・レビュー

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かおりんご

39
なんとも言えない気分になります。戦後にいきる私たちは、軽々しく『戦争反対!戦争に往くなんて馬鹿げてる!』なんて言ってはいけない気がしました。確かに、自分の命をなげうって、敵艦に突っ込んでいくなんて現時点で考えると尋常なことではないし、今の私なら命が惜しいからどうにか逃げたいと考えると思います。だけれど、今とは価値基準が違う時代では、自分の命を捧げることが至極全うなことだったのだろうし、その時代を生きていたら迷わず志願していただろうと思う自分もいます。負けると分かっていたとしてもです。以前、『わだつみ』は2017/02/27

シンミチ

1
なんて美しく、賢く、優しい人達であろうか。彼らの言葉からは学校では決して教えない、日本人としての精神を教えられた気がする。戦争は不幸ですが、彼らもまた不幸だったのか?そんなことは微塵も感じられない。妄信的、狂信的に特攻したようにも感じない。彼らはそんな愚かではない。自分で考え、決めて征った。自分以外のもののために。彼らの言葉をきちんと残していくことが、私達世代の努めだと思いました。2021/08/13

バナナチョコ

0
命よりも大切なものがあるということ。戦争で優秀な人材を多く失ったんだということ。2015/07/01

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