感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らん
24
分厚い本だけど良書。エッシャーは詩人なのか?と思うほど文章が素敵!花の生命を"地上に生えている天使"と表現したり、雨の中の散歩で"水晶のきらめき""まるでダイヤモンドであるかのように幸せいっぱいになって…"この文を読んでるだけで胸が弾む。フォークナーを同世代では群を抜いた稀有な作家と語る。「八月の光」は息子に強く読む事を勧めている。カミュの「ペスト」も彼に強い印象を与えた本のようだ。又、カミュが友人の車で木に衝突した自殺(?)という不条理な死にも影響されたようで、彼の作品「上昇と下降」に準えて語っている。2022/04/20