ファミリー・プラクティス・セミナー<br> 家庭医プライマリ・ケア医入門―地域で求められる医師をめざして

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家庭医プライマリ・ケア医入門―地域で求められる医師をめざして

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  • サイズ A5判/ページ数 297p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784938866167
  • NDC分類 498.14
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 わが国の医療機関を訪れる患者さんの病気の多くは,いわゆる風邪などの日常病であり,糖尿病など生活習慣病である。また,高齢者を対象とする在宅医療もこれからはますます重要視されるようになってきている。これらを診療するのは臓器別の専門医療ではなく,患者やその家族や地域をも視野にいれた医療すなわち家庭医療であり,専門家としての家庭医である。にもかかわらず,家庭医は日本では医療システムとしては組み込まれておらず,資格としてもまだ確立されたものではない。残念ながら日本では家庭医療を体系的に学べる施設も機会もほとんどないのが現状である。したがって,日本で最初から家庭医として訓練を受けた医師もほとんどいない。臓器別のスペシャリストが開業して家庭医になる。それが今の日本の医療である。本書は,そのような家庭医をめざす人に向けた先輩家庭医のアドバイスである。    

《目次》
【家庭医を志す人へ】
1.病院から診療所へ,専門医からプライマリ・ケア医へ
2.家庭医とは
【先輩家庭医からのアドバイス】
〈勤務医時代との違い〉
3.総合的な医療が必要であるか
4.高度先進医療から遠ざかるか
5.日常病の対応は容易であるか
〈臓器別専門医との違い〉
6.専門医,認定医の資格は必要か
7.患者が求めているものとは
〈家庭医開業に何が必要か〉
8.アンケートにみる診療所医師の必須スキル
9.医学教育で何を学んでおくべきか
【家庭医に求められる技能】
10.診療所開設までに準備しておくこと,あとからでも間に合うこと-医学の知識と手技
〈家庭医の守備範囲〉
11.予防・治療・ケア・健康増進の担い手として
12.よくみられる疾患や症状の特徴と頻度 〈家庭医の診療〉
13.コミュニケーション技法
14.日常病診療のポイント
15.患者教育とヘルスプロモーション-健康増進,疾病予防,早期発見
16.重要疾患の対応と高次医療機関への紹介
17.家庭医と救急医療-officeemergencies
18.在宅医療と在宅ターミナル・ケア
19.未習熟の知識の習得方法-自己研修はどのようにすべきか
20.よくある医療事故とその対応策
〈生涯学習,情報の収集整理〉
21.最新医学情報

内容説明

家庭医が医療システムとして組み込まれている外国とは異なり、日本では、家庭医とは資格としてはまだ確立されていない。しかし、在宅医療が重要視されるようになりつつある現在、患者のみならずその家族をも視野にいれた医療、すなわち家庭医としての役割が求められている。本書は、診療所医師の体験を紹介しつつ、本来あるべき家庭医としての役割や機能について、アドバイスしたものである。

目次

家庭医を志す人へ(病院から診療所へ、専門医からプライマリ・ケア医へ;家庭医とは)
先輩家庭医からのアドバイス(勤務医時代との違い;臓器別専門医との違い ほか)
家庭医に求められる技能(家庭医の守備範囲;家庭医の診療 ほか)
診療所に必要なマネージメント(診療所に必要な患者サービス;診療所の管理、運営)
診療所および家庭医と地域での役割(家庭医をめぐる協力関係;地域での役割)
おわりに 家庭医の視点とは