内容説明
ドイツで古くから親しまれてきた道化師ティル・オイレンシュピーゲルの物語。諸国を放浪してはまきおこすその愉快ないたずらと中世ヨーロッパの姿を、人気絵本画家ツヴェルガーが生き生きと描き出しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆーかり
16
リヒャルト・シュトラウスの交響詩が有名なティル・オイレンシュピーゲルのお話11話。絵はリザベート・ツヴェルガー。ティルは実在したかどうかは分からないけれど中世の道化。「ティルがフクロウと尾長ザルのパンを焼いたこと」「ティルが緑色の布を青色だと信じこませたこと」が好き。道化なら空も飛べるんじゃないかってね。2017/09/18
遠い日
10
ツヴェルガーさんの絵を求めて。語り継がれたオイレンシュピーゲルの道化話を、ヤーニッシュが独自の語り口を盛りこんだ本作品。とにかくツヴェルガーさんの絵が、見応えがある。それぞれの話のエッセンスをうまく取り出し、味付けした印象だ。道化の役回りをみごとに演じきるオイレンシュピーゲルからは、道化の悲哀より「してやったり」という満足感のほうを感じて、楽しかった。2014/05/31
けんちゃん
10
ブックオフで購入したので、再読。岩波文庫の方も早く読みたいと思っているのですが…2011/04/09
けんちゃん
8
リヒャルト・シュトラウスの曲でしかしらなかったオレインシュピーゲルですが、15世紀の昔からいろいろな逸話をもつ存在として、ドイツからヨーロッパ各地で知られていた…ということを初めて知りました。さまざまな研究もなされているようですが、深入りせずに、ティルの他人を命の危険にさらさないいたずら、を純粋に楽しみました。シュトラウスの曲はとてもよく合っていると思います。ツヴェルガーはこんな作品のイラストも描いていたんだ!とうれしくなりました。2011/03/19
がる
5
ツヴェルガーの絵が好きなのだけど・・・話はいまいちピンときませんでした。2011/02/18