内容説明
“ペルソナ”と呼ばれる特殊な力に目覚めた９人の高校生たちの活躍によって、世界は守られた。戦いは終わり、少年たちは日常へと戻ってゆく。高校を卒業し、それぞれの人生を歩き始めた園村麻希（マキ）、上杉秀彦（ブラウン）、城戸玲司（レイジ）は、しかし新たな事件に巻き込まれる。仲間とともに戦った記憶と、迷い、後悔、決意を胸に、今、彼らの孤独な戦いが始まる―！大人気ゲームソフト『女神異聞録ペルソナ』と『ペルソナ２ 罪』『ペルソナ２ 罰』をつなぐアナザー・ストーリー、ここに登場。
著者等紹介
甲斐透［カイトオル］
１２月１日生まれのＢ型、大阪府在住。２０００年２月、小説ウィングス（新書館）でデビュー。主な作品は『月の光はいつも静かに』（新書館）。趣味は居眠り。特技はよく知っているはずの土地で迷子になること。知らない土地は言うまでもない。２匹のハムスター「赤福」「大福」、およびピンクのクマの「いくちゃん」を扶養している
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田氏
5
既存作品に後付けされる外伝やスピンオフだとか、そういったものが存外嫌いではなく、十数年前に感銘を受けたゲームに関するものも例に漏れない。なので見かけるとつい買い漁ってしまうのだが、いかんせんRPGのノベライズはバトルシーンの扱いが鬼門ではなかろうか。戦闘中の台詞や掛け声は活字にしてしまうと、何をやっても歯の浮くような感じがしてしまっていけない。それが個人の趣向であるのは承知で、逆にそういった描写を佳しとする向きがあるのだろうとは思う。分かっちゃいるが、シナリオのみで魅せられるものであって欲しいと願うのだ。2017/07/20
いもこ
1
再読。マキ、ブラウン、レイジの三本の話が入っていますが、ブラウンのみ芸人のテツローの視点。同人誌を読んでるようで正直あまり楽しめませんでした。キャラの特徴を頑張って出そうとしているのはわかるんですがちょっとやりすぎ。2010/04/13
シュエパイ
0
多くの人を失わせた罪を負いながら、他人の心を癒す道を選んだ少女。渾名の裏側に、笑えない過去を負いながら、他人を笑わせる道を選んだブラウン。大きな闇を背負いながら、あえて他人とかかわり続けることを選んだレイジ。それぞれの選んだ道の、ほんの少しだけ先の物語。あぁ、何より、ニャルラトホテプに付けねらわれながら、最後まで強くあろうとした彼の姿が、かつてゲームを通して見つめていた記憶から、嬉しいのです。『杖があればどこまでだって歩けるんだ』と言える様になった彼の背中に、人の心は高みを目指せると、期待するのです。2011/07/01
