内容説明
陰陽道・呪術・神楽・易い・霊学など、今日「シャーマニズム」とも呼ばれる、死者や異界と交信するための「知」と「技」の体系があった。聖徳太子や安倍晴明、異界遍歴の物語などから、柳田国男や宮沢賢治、現代の女性作家にいたるまで、「シャーマニズム」という視点から日本文化の多様性を再発見する。
目次
シャーマニズムとは何か―エリアーデからネオ・シャーマニズムへ
史書とシャーマン
古代朝廷とシャーマニズム
憑依するアマテラス
異界遍歴―夢見とイニシエーション
『源氏物語』のスピリチュアリティ―描かれた霊異
死者の語り―シャーマニズムと鎮魂
柳田国男「妹の力」とシャーマニズム
成巫譚
神楽と祭儀のシャーマニズム
近現代文学とシャーマニズム
著者等紹介
岡部隆志[オカベタカシ]
1949年生まれ。共立女子短期大学助教授。専攻は古代文学・近現代文学・中国少数民族文化
斎藤英喜[サイトウヒデキ]
1955年生まれ。仏教大学助教授。専攻は宗教文化
津田博幸[ツダヒロユキ]
1957年生まれ。和光大学助教授。専攻は日本古代の言語表現をめぐる諸問題(言語表現の「現場」、多言語フィールド、コトバへ向かう知、コトバの神秘化など)
武田比呂男[タケダヒロオ]
1959年生まれ。十文字学園女子短期大学助教授。専攻は古代文学・民俗学・口承文芸
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