出版社内容情報
行方不明になった父を探しに帰郷する若い女性の再生の物語。美しい森と湖、そして父の残した謎が彼女を過去へ、自然へと回帰させ、生命を甦らせる。著者はカナダを代表する現代詩人・作家。
内容説明
詩的で清冽なイメージの奔流。神秘的・幻想的な自然とひとつになってよみがえる若い女性の再生の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ボウフラ
2
行方不明になった父を捜すために友達３人と島にやってくる話なのだが、それを主人公の幻想的かつ無味乾燥な文体で描かれている。あまり人に関心がない感じが、父でさえ「彼」と表現され、いたるところで彼、彼らと表されるので誰のことを言っているのか分かりづらい。一様注意して読んでいればわかるようになっているので集中力が必要だ。父を探す過程で主人公の自我が浮かび上がってくるなかで、女性問題や、アメリカからの侵略があるのではという被害妄想などが描かれる。８１点2021/01/04
