内容説明
昭和61年5月に公表された「商法・有限会社法改正試案」の中で、とくに中小企業に関係の深い項目をとり上げて、試案どおりに改正がなされれば、中小規模の会社はどのような規制に服せしめられるのか、そのことに問題があるとすればそれはどのような点なのか、そしてそれはどのような形で調整されることが望ましいのかを明らかにする。
目次
第1章 改正試案のねらいは何か(規整の簡素化・合理化;債権者保護のための施策)
第2章 債権者の保護はどこまで必要か(債権者保護の必要性について;最低資本金制度の導入について;計算書類等の公開について;計算書類等の監査・調査について)
第3章 規定の簡素化はどこまで必要か(設立;株式;経営管理機構の簡素化;解散)
第4章 会社法制はどうあるべきか(改正試案の問題点;会社区分について;有限会社法の活用を)