群像社ライブラリー<br> 現代ウクライナ短編集

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群像社ライブラリー
現代ウクライナ短編集

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784905821663
  • NDC分類 989.43
  • Cコード C0397

内容説明

ロシア文化の発祥の地となったキエフを首都とし、ヨーロッパの穀倉といわれるほどの豊かな大地に恵まれながら、大国ロシアのかげで長年にわたって苦しみを強いられてきたウクライナ。民族の独立をめざすなかで、みずからの言語による独自の文学を模索してきた現代作家たちが、ウクライナの人びとの心と暮らしを繊細にまた幻想的に映しだしていく。現代ウクライナの空気を感じる選りすぐりの作品集。

著者等紹介

藤井悦子[フジイエツコ]
専門はウクライナ文学。一橋大学大学院博士課程修了

ホメンコ,オリガ[ホメンコ,オリガ][Khomenko,Olga]
キエフ生まれ。東京大学大学院の地域文化研究で博士号取得。現在はキエフでBBCのスタッフをつとめるほか、フリーのジャーナリスト、通訳として活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

59
『図書館大戦争』のミハイル・エリローザフ氏と同じく、ウクライナ出身の作家さん達のウクライナ語で紡がれた物語を集めた短編集。でも全体的に男尊女卑やロシアのウクライナへの蔑視感情も優しい言葉で克明に書かれているので読むのが辛かったです。「新しいストッキング」のお医者さんの厳しくも優しい事実の言葉と思い出は奥さんの心にずっと苦くも暖かく、残るだろう。「しぼりたての牛乳」の語り手の女の子が健気なだけに冷たい家族の仕打ちに心が冷え、「ある恋の物語」の性交渉を体験した男女の差に込み上げる悔しさと虚しさで泣きそうになる2016/07/18

燃えつきた棒

48
ウクライナとロシアとの関係を題材にした小説を探していたが、出だしから惚れた腫れたの話が多くて、やや失望を感じていたところ、ようやく骨のある作品に出会えた。 ホロドモール(※1)を描いたカテリーナ・モートリチ「天空の神秘の彼方に」だ。 そうだ、『悲しみの収穫―ウクライナ大飢饉』の感想を書いたときに、「本が好き!」の hacker さんがコメントで教えてくれたのは、この作品だったのだ。 ウクライナの人々は、このジェノサイドを決して忘れないだろう。→2022/01/24

Y2K☮

44
オリガ・ホメンコのエッセイ「ウクライナから愛をこめて」が心に残っていてずっと探していた一冊。語られるべきはチョルノブィル(チェルノブイリをウクライナ語で)だけじゃない。独立を巡るロシア&ソ連との闘争。母国語のウクライナ語を禁じられていた時代まであったのだ。「新しいストッキング」「トンボ」「天空の神秘の彼方に」が特に良く、最初の二つは仄めかされた倫理観が日本に近い気がした。ウクライナの作家といえば「ペンギンの憂鬱」のアンドレイ・クルコフだが、彼はロシア語で書く人だから又少し違うのかな。もっと心を開きたい国。2016/03/10

mm

27
1997年、この15年間の優れた短編小説のサンプルを集めた本として「暗い部屋の花たち」が出版された。この本はそこから15編選び、ひとつ足して編集した本。帝政ロシア期は小ロシアとされウクライナ語は公式言語ではない。スターリンはウクライナ語を弾圧して抹消しようとした。なんとか命を繋いだ状態の言語を使って自分達のことを語る短編集は、どれもなぜか沈鬱で痛々しい。その訳は、解説にあるように、「飢饉、大虐殺、戦争によって壊滅的な打撃を被ったウクライナ人は民族の受け継ぐべき遺伝的な記憶までも喪失し共通の体験として(続)2022/04/22

きゅー

21
1980年代初めから90年代半ばにかけて書かれた15篇の小説が収録されている。内容は第二次世界大戦前後を舞台とした物語もあり、現代らしさはあまり感じられない。ウクライナを含めた中欧、東欧の国々は、自分たちの手ではどうにもならない政治的なしがらみの中で生きることを強要されてきた。彼らの物語に共通する仄暗さ、諦観、悲しみの底しれぬ様子が、本書にも通底している。フィクションではあるにせよ、ここに書かれた悲劇的出来事には、それを書かせるに至った歴史的事実があるのだろうと思うと、やるせない気持ちにさせられる。2021/05/12

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