現代人の祈り―呪いと祝い

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784904507599
  • NDC分類 160.4
  • Cコード C0095

内容説明

「呪いの時代」を生き延びる術がここにある!話題の3人による対談&鼎談集。

目次

本書の主旋律―まえがきに代えて(釈徹宗)
第1章 呪いと祝い(内田樹×釈徹宗)(橋下大阪府知事といじめの構造;2ちゃんねると仮面 ほか)
第2章 お坊さんと精神科医による人間分析(釈徹宗×名越康文)(宗教と精神医学;宗教によって培われたパーソナリティ ほか)
第3章 顔と人格(内田樹×釈徹宗×名越康文)(「見た目」でわかるのがクレッチマーの三分類;「絵の中に塗り込められているのは、時間です」 ほか)
第4章 祈りの諸相―呪いと祝い2(内田樹×釈徹宗)(呪いを落とす「名人芸」;呪いの噺 ほか)

著者等紹介

釈徹宗[シャクテッシュウ]
1961年、大阪府生まれ。大阪府立大学大学院人間文化研究科比較文化専攻博士課程修了。学術博士。現在、相愛大学人文学部教授、浄土真宗本願寺派如来寺住職、特定非営利活動法人リライフ代表。専門は宗教思想、人間学

内田樹[ウチダタツル]
1950年、東京都生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、神戸女学院大学文学部教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論

名越康文[ナコシヤスフミ]
1960年、奈良県生まれ。近畿大学医学部卒業。精神科医。思春期精神医療に携わる一方で、テレビ・コメンテーター、雑誌連載、映画評論、漫画分析などさまざまなメディアで活動。現在、京都精華大学特任教授。専門は思春期精神医学、精神療法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fishdeleuze

16
宗教家の釈徹宗氏がホストで、内田樹、名越康文をゲストに迎えた対談・鼎談集。第一章は内田、第二章は名越、三章は三人の鼎談、四章は再び内田となっている。主なテーマは「呪いと祝い」、「お坊さんと精神科医による人間分析」「顔と人格」。各テーマもそれなりに興味深いのだが、この本の面白いところはむしろ話がどんどん脱線してしまうところだと思う。2015/03/31

tetsu

15
★2 内田樹の本が読みたかったのだが、この宗教家との対談集はちょっとはずれか。ネットでのブログ炎上は現在の呪いというのは面白かった。 宗教は、死後や生まれ変わった後にいいことがあるように来世利益を求め、今生での行いを良くしましょうという教えと思うが、これだけ科学が発達しいろいろなことが分かってくると、死後の世界や輪廻転生というより、多くの人は、現世利益を求めるようになってきたのではないか。生きているうちに幸せになりたいとか、目の前にある不条理をなんとかしたい、などは、もはや宗教では救えないのかもしれない。2017/04/13

白義

13
「呪いの時代」と比べるとより納得率が高く、統一した話を展開している。前著への違和感もある程度払拭できた。呪い、というのは例えばキツい過去が現在に押し寄せたり未来がかき消えたり、時空が狂ったものなのだという印象が深い。例えば、トリックスター的にそれを脱臼して、新たな時空に統合したり、具体的な分析によって自ずとあるべき文脈に収めること。解呪の作法と感性みたいなものが学べる。名越康文の話が予想以上に面白く、よくわかるのが意外だった。存在の薄皮を剥いでいくというフレーズがいい2013/08/02

marmelo

9
僧侶でありながら仏教のみならず社会学的な知見をも有する釈氏、学者によっては偏重しがちな理論を精神性や身体性と絡めて実学として展開する内田氏、博学と精神科医としての実体験がそのお話に読み手の興味を引き込む名越氏の対談・鼎談集。私たちが普段感じてはいるけれど明確には捉え難いもの、在るようで目には見えないもの、そうしたものを三者三様の立場から突き詰めていく議論の過程と終着が面白い。言葉、芸能、人間個体が持つ力や価値について今一度考える契機を与えてくれる。2017/04/30

Gatsby

6
呪いということに対して、非科学的という印象を強く持っていたが、意外と身近なところで自分も呪いにはまっていることに気づいた。この3人の本ということで期待して読んだが、期待通り楽しく、かつ知的興奮を得られる本であった。2010/08/04

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