明治維新を考える

明治維新を考える

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  • サイズ B6判/ページ数 248p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784903426037
  • NDC分類 210.61
  • Cコード C1021

内容説明

新しい歴史理解の地平をひらく!複雑系モデルを応用すると、明治維新をどう理解できるのか?ナショナリズムとどう付き合っていくのか。

目次

明治維新の謎―社会的激変の普遍的理解を求めて
1 維新のなかの普遍(「西洋国際体系」を準備した「鎖国」;維新における「変化」をどう「鳥瞰」するか―「複雑系」研究をヒントとして;「王政」と「公議」―横井小楠と大久保利通)
2 ナショナリズムとのつきあい方(「我ら」と「他者」―「国民」境界の生成ダイナミックス;ナショナリズムと歴史認識―二〇〇一年;二〇世紀前半の記憶への対処―二〇〇五年)
3 維新史家たち(マリウス・B.ジャンセン―日本の発見と比較研究;遠山茂樹―『明治維新』にみる戦後日本史学;司馬遼太郎の国民史―昭和と維新)
「近代化」再考―「東アジア的近世」論への応答

著者等紹介

三谷博[ミタニヒロシ]
1950年生まれ。東京大学文学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了、文学博士。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kenitirokikuti

11
図書館にて。先に岩波現代文庫版(2012)を借りたが、カットされた分を求めて旧版(2006)も借りた。あとがきから〈一九九〇年代半ばに職場で制度改革が行われ、本籍を歴史学から地域研究の組織へ移された〉。東大なので「駒場」のあれこれだ。私は90年代の筑波大学にいて、友人が地域研にいたから、近くはないが遠くもないという距離感。他国の教員と交流すると他国の事情に引きづられることもあり。2024/06/05

spanasu

2
複雑系のモデルにヒントを受け、複数の原因の相互作用や過程が構造を生み出すことを考え、「武士階級の自殺」という巨大な変化の直接的な原因を探すのではなく、維新史像を示す。日本独自の「近世」が近代を準備し、中国を「忘れ得ぬ他者」とした「国民」形成が起きていたことを指摘する。歴史教科書問題についての章は無難な意見である。2020/02/16

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