内容説明
この島に癒しを求めるヤマトゥンチューと、この島で癒されることのないウチナンチュー。その断絶の深みを見つめ沖縄と日本の現実を照射する。
目次
沖縄の選択―米同時テロを超えて
沖縄の歴史体験を声に―教科書問題に淡白な県民
無責任の果てに
新たな戦争の世紀へ
傷ついた海の生命
選択のゆくえ―名護市長選を受けて
二つの平和―醜悪さ漂う参戦意識の欠如
「軍が守ってくれる」は幻想
日本の中の「特殊な場所」
再び「捨て石」にさせない―復帰30年〔ほか〕
著者等紹介
目取真俊[メドルマシュン]
1960年沖縄県今帰仁村生まれ。琉球大学法文学部卒業。1983年「魚群記」で第11回琉球新報短編小説賞を、1986年には皇太子来沖を扱った「平和通りと名付けられた街を歩いて」で第12回新沖縄文学賞を受賞する。1997年、第27回九州芸術祭文学賞を受賞した「水滴」で第117回芥川賞(『水滴』文藝春秋、1997)、2000年『魂込め(まぶいぐみ)』で木山捷平賞、川端康成賞を受賞(朝日新聞社、1999)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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