内容説明
斎藤茂吉の超時代性、塚本邦雄の韻律と文脈。馬場あき子の鬼の変貌、そして佐佐木幸綱の(正嫡の)異端…。気鋭の歌人が近代・現代短歌の巨人を読み解く。
目次
1 斎藤茂吉(「存在」としての茂吉とその限界;「おひろ」のエロス ほか)
2 塚本邦雄(斎藤茂吉と塚本邦雄;二重の反逆―塚本邦雄論 ほか)
3 馬場あき子(「鬼」のゆらめき;吹雪は空もけぢめなし―『晩花』と『葡萄唐草』 ほか)
4 佐佐木幸綱(ユーモラスな肉体―佐佐木幸綱論;正嫡の異端=幸綱)
著者等紹介
坂井修一[サカイシュウイチ]
1958年11月1日愛媛県松山市生まれ。1978年、東京大学2年生のとき、「かりん」入会とともに作歌開始。1981年東京大学理学部卒。1986年東京大学大学院修了。工学博士。電子技術総合研究所、マサチューセッツ工科大学、筑波大学などを経て、東京大学教授。専門はコンピュータシステムとその応用。「かりん」編集委員。歌集『ラビュリントスの日々』(1986、現代歌人協会賞)、『ジャックの種子』(1999、寺山修司短歌賞)、などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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