内容説明
長野県警豊科署の刑事・道原伝吉は、高校生の一人娘・比呂子が六本木で女性をナイフで刺したという驚愕の報せを受けた。さすがのベテラン捜査官も動揺を隠せなかったが、東京で比呂子に対面し、話を訊くに及んで、何者かの作為を感じた。被害者には連れの男がいて、彼は事件発生と同時に姿をくらましたが、比呂子は二週間前に槍ヶ岳で出会った男に似ているという。早速、北アルプスを捜索すると、若い男の変死体が発見された。そして、捜査が錯綜する中、新たな殺人が…。山岳ミステリーの第一人者が贈る傑作長編。
著者等紹介
梓林太郎[アズサリンタロウ]
長野県生まれ。昭和55年「九月の渓で」で第三回小説宝石エンタテインメント小説大賞を受賞。現地取材と登山経験を生かした山岳ミステリーの第一人者として、精力的に執筆を続けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。