囚われのチベットの少女

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囚われのチベットの少女

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  • サイズ B6判/ページ数 226p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784901510066
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C1023

出版社内容情報

一人の少女がリーダーとなり、尼僧たちが歌ったカセットは、官憲の手をのがれ、監獄から出てヒマラヤを越え、世界に広まった。11歳で捕らえられ23歳の今も獄中で、悲惨な拷問や虐待を受け続けている尼僧ガワンサンドル。チベット抵抗運動「チベット問題の象徴」「格別なチベットの女」であり(本書「ダライラマが語る」より)、非暴力運動の象徴となった「不屈の女」の半生。

はじめに
1 一枚の写真(2001年)
2 歴史の中の一家族(1950年~1979年)
3 人生の二つの軸(1983年~1987年)
4 ガリの女たち(1987年)
5 舞台への登場(1990年)
6 拷問と尋問(1990年)
7 グツァの孤独(1990年)
8 チョチョの涙(1990年)
9 崩壊した家族(1991年)
10 最後の選択(1991年)
11 ふたたびグツァへ(1992年)
12 ダプチの監獄(1992年)
13 歌う尼僧たち(1993年)
14 厳しい弾圧(1994年)
15 父との再会(1994年)
16 小さな幸せ(1995年)
17 延ばされた刑期(1996年)
18 「少女」から「チベットの女」へ(1997年)
19 チョチョへの手紙(1997年)
20 夜のトイレ(1997年)
21 広場の反乱(1998年)
22 私は出獄できない(1999年)
23 ダライラマが語る(2001年)
24 不屈の女(2001年)
解説 今枝由郎
略年表
訳者あとがき


○訳者・今枝由郎氏のメッセージ
私は大学に入って間もなくチベット研究を志した。三十五年程も前のことである。学生時代は、日本育英会と大学からの二つの奨学金で生活でき、アルバイトをする必要もなかった。恵まれた学生生活であったと言える。大学四年生の時に、今度はフランス政府の奨学金で一学年の予定でパリに留学した。奨学金は一学年で切れたが、幸いにすぐに大学の助手職に就くことができ、滞在を二年延長した。助手職とはいっても、先生の合意もあって、その実はほとんど学生生活の延長であり、奨学金が給料という形で支払われたようなものである。

 その後一時日本に帰ったものの、またすぐにフランスに戻った。今度は国立科学研究センター(CNRS)の研究員としてである。そして現在に至っている。このCNRSというのは、まず世界でも類を見ない恵まれた研究機関で、私は何の拘束もなく全く自由に研究に没頭できた。建前上は研究職という仕事に従事しているのだが、一度として”仕事”と思ったことはなく、奨学金をもらっていた学生時代と同じ気持ちで二十五年あまり研究に従事して来た。
 振り返ってみると、これほど恵まれた境遇で研究生活を送れた研究者は数少ないのではチベット関係の仕事をしている唯一の日本人である。そう思うと、この本を、中国に占領されたチベットの現状を、この尼僧を、彼女の闘争を日本に紹介する使命のようなものを感じた。そして、とりつかれたように翻訳にとりかかった。下訳は三週間足らずの超スピードで終えることが出来た。

 そしてこの訳が出版の日を見ることになったことは、訳者として感慨無量である。ただ単なる研究のための研究ではなく、現時点での社会的な意味のある仕事に従事することができたという、ほっとした充足感である。チベットは決して我々から遠く離れた秘境ではない。現時点でアジアに現存する一つの国家であり、国民である。そしてチベットは過去半世紀にわたり中国の許しがたい占領下にある。この悲劇的現実を日本は知らなさ過ぎる。この現状の是正にこの訳書が少しでも貢献するところがあれば、訳者としてこの上ない幸せである。

内容説明

11歳で捕らえられ、23歳の今も獄中にあり、2014年まで釈放されることのない、非暴力抵抗運動の象徴となった「不屈の女」の半生。

目次

一枚の写真(二〇〇一年)
歴史の中の一家族(一九五〇‐一九七八年)
人生の二つの軸(一九八三‐一九八七年)
ガリの女たち(一九八七年)
舞台への登場(一九九〇年)
拷問と尋問(一九九〇年)
グツァの孤独(一九九〇年)
チョチョの涙(一九九〇年)
崩壊した家族(一九九一年)
最後の選択(一九九一年)〔ほか〕

著者等紹介

ブルサール,フィリップ[ブルサール,フィリップ][Broussard,Philippe]
1963年生まれ。ル・モンド紙のレポーター

ラン,ダニエル[ラン,ダニエル][Laeng,Danielle]
1955年生まれ。フランス・チベット人支援委員会のインド在住代表

今枝由郎[イマエダヨシロウ]
1947年生まれ。1974年、大谷大学卒業。1974年にフランス国立科学研究センター(CNRS)研究員となり91年より同主任研究員、現在に至る。またブータン国立図書館の建設に尽力し、1981~90年まで同国立図書館顧問。1995年、カリフォルニア州立大学バークレー校客員教授。専攻、チベット歴史文献学。パリ第7大学国家文学博士
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感想・レビュー

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くるた

4
チベットの現況については、映画「クンドゥン」やダライ・ラマ14世の自伝の他、僧侶の焼身自殺報道などから大まかな所しか知りませんでした。中国による思想矯正や拷問があることは知っていましたが、この本を読んで意外だったのはチベット人の看守や教育係がいるということ。なぜ中国側についているのか気になります。この本の主役であるガワン・サンドルさんは2002年に釈放され、2003年に治療のためアメリカに渡ったとのこと。その後がわからないのですが、無事でいてほしいです。圧力で思想をコントロールする世界に未来なんてないよ。2019/03/21

猫草

1
拷問をともなう激しい宗教弾圧にも負けない深い信仰の強さにただ恐れ入る。昨年のノーベル平和賞への抵抗と言い、外圧にも屈しない中国政府。チベットの自由・中国の自由実現はいつ?2011/01/03

かぎまるこ

0
南シナ海の現状を見て、中国に脅威はないと言えるのか。チベットの少女は11才で逮捕投獄され数々の拷問受けている。それでも、西欧の助けを信じて戦っているが、今も現状は変わらない。私達に情報も入ってこない。どうか生きていてほしい。これはチベットだけの問題ではない。2016/11/03

Arte

0
チベット自治区で、11歳でデモ(というか「独立」と叫んだだけ)により、逮捕拷問収監された少女の話。近年でもインドに亡命する人が続いているのね。主人公の少女は今は釈放されたようだが、ほとんど情報がない辺り…。訳が今いちなのが残念。2016/01/31

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