イヤー・オブ・ミート

イヤー・オブ・ミート

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  • サイズ B6判/ページ数 573p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784901142113
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

母親の胎内にいるときにホルモン剤の影響を受け、不妊症になったアメリカ人ジェーンと、横暴な夫の暴力に苦しみ、必死に妊娠を避けようとする日本人アキコ。地球の反対側で生きるふたりの人生は、牛肉をめぐって絡みあい、少しずつ変化していく…。メディア、商業システム、愛とセックス、家庭内暴力、環境ホルモン問題など、多彩なテーマをもりこみ、現代の闇を鋭く描くと同時に、生き方を模索する女性たちに力強いエールを送る。まさに時代を切り取った、90年代を代表する話題作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shishi

8
[A+]アメリカの牛肉中心の食文化を広めるためのTV番組制作に携わる主人公が、いろいろ調べていくうちに肉に隠された危ない事情を知ることになって行くという小説なのだけれど、現代の食文化に対する告発本になっている。訳者解説にもあるとおり、生の根本である「食」と「性」を大きく扱う。フェミニズムや環境問題、市場原理による画一化なども視野に入れた非常に現代的な問題意識を持った意欲作。キリヤマ賞受賞作らしい。2014/04/03

Momi Yamashita

2
面白いしノリも良い。よくあるアメリカで人気の小説、という感覚で読んだ。食肉に対する警鐘も鳴らしながら「日本人という降らないもの大好きな人種」への風刺も軽いタッチで効いている。文学的に優れてるとは感じなかったけれど、軽いタッチのアメリカンストーリーを読むときには良い。2020/04/07

マリン妻

2
タイトルの通り、肉がメイン。最初はあっさり導入していくのに、途中からどんどん真実を知って、最後は肉が怖くなりました。。肉を安く出荷するために使うホルモン剤や、牛がどのような状態で育てられているか、勉強になりました。そしてこれからは口に入れるもの、皮膚につくもの、ちゃんと考えて選んでいきたいなと思った。素晴らしい一冊!もっと翻訳本出てくれたらいいのにな。2016/09/14

Jeanie

1
おもしろかった、想像以上に読み応えがあった 枕草子の解釈は不要でもなかった 食品汚染、報道の信憑性、マスコミ業界からの制約、DV、妊娠出産、はたまた人種などなど抱えた主題は多岐に渡りながらも、うまくまとまっている ただね、ハッピーエンディングに無理やり感おおあり Jane: ラストが少しばかりキレイすぎ Akiko: やや超人的な寛容さに嘘くささが漂い、これが日本人という描かれ方だとしたら尻端折りして逃げたい2012/03/18

ケリー@根が違う

0
先が知りたくて、途中から止まらなくなった。無知もいけない事だとは思うけど、知ってしまった今は、もうお肉たべられないかも。2017/10/31

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