目次
1章 万人のための文学(山本有三の文学的出発点と鴎外、漱石;大震災の体験と物語への関心)
2章 東京圏の小説(社会意識―有三におけるいかに生きるかの主題と現代国語観;「生きとし生けるもの」から「濁流雑談近衛文麿」までの小説;そうではなかった自分―代表作「路傍の石」の吾一)
3章 転機と児童書(児童書コレクション;児童叢書の隆盛;『日本少国民文庫』と有三の転機;経済・食料事情の記述・その集約としての「米百俵」)
4章 山本有三の郊外生活(吉祥寺―郊外生活の始まり;三鷹―欧風住居のモダンファミリィ;三鷹の文化の香りと閑静な郊外住宅地のイメージを後世に伝える;三鷹の文化の香りと閑静な郊外住宅地のイメージを後世に伝える;湯河原―“理想郷”の暮らし)
5章 三鷹と周辺に住んだ作家―昭和初期を中心に(徳冨蘆花・賀川豊彦・石川三四郎・中里介山ほか―京王沿線の農本思想家たち;野口雨情―“童心居” ほか)