ボーダー新書<br> 沖縄本礼賛

ボーダー新書
沖縄本礼賛

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  • サイズ B40判/ページ数 198p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784899821878
  • NDC分類 024.9
  • Cコード C0295

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

54
純文学にミステリ、SFとジャンルに特化した古本マニアは多いけれど、本書は他にあまり類を見ない沖縄本を集めているマニアの話。全体は三部に分けられ、前半は本を集める日々、中盤は沖縄本の種類と手に入れた経緯、そして後半は集めるコツ。著者と沖縄の関係を綴った前半も面白いけれども、やはり読みどころは中盤の本に関する部分。出てきた中で名前を知っているのは伊波普猷と比嘉春潮、金城朝永くらいだが、本の熱に当てられて全て手に入れたい程。後半、一冊を手に入れるために沖縄の古本屋全てに電話する熱意は見習いたくなるほどであった。2018/04/01

さすらいのアリクイ

11
東京に住む沖縄本のコレクターの方が沖縄本についてや集め方、探し方を紹介している本。集めた本はあまり読んでいないと著者の平山さんは書かれていますが、読んでみると本の中に沖縄本の世界や書き手、沖縄の古本屋さんや出版社などが次々と登場し、沖縄本の世界が少しずつ理解できるといういい本。さらに沖縄の本を探すテクニックが分かりやすく書かれています。著者の方が所持する沖縄本はこの本が出た時点で約4000冊。家の中に本が増えることを危惧している奥さんとの駆け引きも。本を集めている方には共感できる部分が多い沖縄本です。2018/03/18

緋莢

11
2001年3月、初めて沖縄を訪れ、その魅力に取りつかれた著者。沖縄について研究しようと思い、沖縄に関する本を集め始めるが、集めた本を読むのではなく、いつしか集める事が目的となっていく。本代がかさみ、肝心の沖縄に行けなくなってしまった沖縄本コレクターの記録。2015/09/05

なお

3
『世界と闘う「読書術」 思想を鍛える一〇〇〇冊 』からの紹介。沖縄本を読むために集めたのがいつの間にか集める為に集めるようになってしまった収集愛に笑ったり共感する本。残念ながら著者は収集した本をほとんど読んでいないので沖縄の郷土資料として期待してはいけない。読んでいないことには呆れる一方で自分もそういう蔵書があるので気持ちが理解出来きる。古書店や即売会で何年も探していた本を見つけ、しかもそれが予想外の安さだった時。神の導きかと思うように光輝く背表紙に吸い込まれる経験をした人は楽しめる。2017/01/26

akiu

3
沖縄好きが高じて沖縄本の収集に熱中するあまり、お金が勿体なくて沖縄に行かなくなってしまった人による収集エッセイ。集めた沖縄本をほとんど読んでないところや、古本屋で本が安く買えたから、浮いた金額で別の本を買ってよいと考えるところなど、本末転倒な論理の嵐で面白かったです。いささか、身につまされる部分もあり…。本当は沖縄本の紹介本と思って買ったのですがまあいいや。沖縄の「ゼンリン住宅地図」を、東京のブックオフで1冊200円で見つけてまとめ買いするところは興奮しました(するな)。2012/06/01

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