内容説明
第二次世界大戦末期、物資や情報も欠乏した中で日本初のジェットエンジン・ネ20を搭載した「橘花」が飛行に成功した。本書は、このジェットエンジン・ネ20の技術面について航空エンジンに精通した技術者が時間と空間に越えて現代の視点から正確な考証により分析する。
目次
第1章 現存するネ20ターボジェット・エンジン
第2章 ジェットエンジンの特徴
第3章 ジェットエンジン創成期の各国の状況
第4章 ネ20エンジンの技術―全体構造および性能
第5章 ネ20エンジンの技術―エンジン各要素
第6章 ネ20エンジンの技術―補機・運転・整備等
第7章 ネ20エンジン実物の検証
第8章 ネ20エンジン開発に対する反省と評価
第9章 ジェットエンジンのその後の発展
著者等紹介
石澤和彦[イシザワカズヒコ]
1937年4月10日(ホイットル・エンジン初運転の2日前)、誕生。1961年:石川島播磨重工業(IHI)航空宇宙事業本部に入社。1980年~:T‐4中等練習機用F3‐30エンジンの開発でチーフエンジニアを経て技術部長。1991年~:日本航空機エンジン協会(JAEC)の技術部長としてV2500の開発における技術統括。1994年~:IHI航空宇宙事業本部技術開発事業部長としてエンジンの研究開発の統括。1997年~2000年:超音速輸送機用推進システム技術研究組合常務理事としてHYPR/ESPRの技術統括。現在、航空ジャーナリスト協会理事。日本ガスタービン学会、日本航空宇宙学会、日本機械学会(永年会員)、AIAA等の会員。学会賞受賞3回(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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