戦時中の話しことば―ラジオドラマ台本から

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  • サイズ A5判/ページ数 273p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784894762220
  • NDC分類 810.2
  • Cコード C1081

内容説明

2001年7月、小林勝作のラジオドラマ台本73冊を入手。戦時中の1936年から戦後の1955年の間に、日本放送協会からラジオで放送されたものであった。現在の話しことばを研究するとき、その歴史的背景となる前時代の話しことばの研究は不可欠である。本書では、序章で、資料の解説をし、台本の性質とその扱い方を説明している。本論は大きく1部と2部に分けている。1部は台本に使用されていることばの分析に基づいて、当時の言語状況を知ろうとしたものである。2部は、台本に描かれた内容の中からいくつかのテーマを立てて考察し、当時のラジオドラマの世界を知ろうとするものである。

目次

序章 資料解説
第1章 戦時中の話しことばの概観―現代語と比較しながら
第2章 「天皇」に関する用語
第3章 人称詞の使われ方
第4章 戦時中ラジオドラマにみられる待遇表現
第5章 戦時期の外来語使用
第6章 ラジオドラマのなかの方言―「土」と「姫鱒」から
第7章 「戦争キーワード」から見る戦時中のラジオドラマ
第8章 台本の描く女性たち
第9章 ラジオドラマにえがかれる国際認識
第10章 軍隊賛美のレトリック

著者等紹介

遠藤織枝[エンドウオリエ]
文教大学大学院教授。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科学位取得。東海大学留学生別科、早稲田大学語学教育研究所、東京大学留学生センター非常勤講師を経て現職

木村拓[キムラタク]
文教大学大学院言語文化研究科修士課程修了。プロダクション昇朋でコンピュータによる言語処理・編集・校正などに従事

桜井隆[サクライタカシ]
明海大学外国語学部日本語学科教授。東京大学大学院博士課程(言語学専攻)単位取得退学

鈴木智映子[スズキチエコ]
学習院大学大学院博士後期課程

早川治子[ハヤカワハルコ]
文教大学文学部教授。オーストラリア国立大学文学部言語学科よりM.A.取得。シドニー大学文学部言語文化学科よりPh.D取得。オーストラリア国立大学、国際交流基金、上智大学等で日本語、日本語教育学を教授
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