内容説明
“知識人不在”が言われて久しい現在の日本にこそ送る、周到な分析で迫る秀逸の書!1894年のドレフュス事件をきっかけに誕生した、“国家理性にあえて立ち向かう文化的・政治的な前衛”=「知識人」。共和政と民主政が定着しつつあったこの時期のフランスで、集団として、社会認識の枠組みとして、政治的カテゴリーとして「知識人」が出現したのは、なぜか。
目次
第1部 「知識人」以前の知識人(「知識人」―歴史的社会的系譜;「知識人」か「エリート」か?)
第2部 「知識人」と権力界(「知識人党」の誕生;「知識人」対「エリート」―ドレフュス事件の一つの読み方;左派「知識人」と右派「知識人」)
著者等紹介
シャルル,クリストフ[シャルル,クリストフ][Charle,Christophe]
1951年生まれ。パリ第一大学(パンテオン=ソルボンヌ)教授にして、近現代史研究所(IHMC)研究所長(IHMC:高等師範学校(ENS)内にあるCNRSとの合同研究組織)でもある。専門は近現代における知識人及び文化的制度の歴史。特に19世紀末のフランス、ドイツなどにおける高等教育システムのあり方について多くの業績をあげ、2001年には国立科学研究所(CNRS)より、優秀な人文社会科学者に与えられる銀のメダルを得た
白鳥義彦[シラトリヨシヒコ]
1966年神奈川県生まれ。1994年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。神戸大学文学部助教授。専攻は、社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ラウリスタ~
takao