著者等紹介
伊藤勉[イトウツトム]
昭和48年名古屋大学大学院修士課程修了。現在・中京大学助教授(ドイツ文学専攻)
中村康二[ナカムラコウジ]
昭和48年慶応大学大学院修士課程修了。現在・中京大学講師(ドイツ文学専攻)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大森黃馨
4
思想なりなんなりとある人物について知りたいと思ったら先ずはその人物の伝記を読むというのが私の持論ではあるが これらシュタイナー氏の自伝は実際には御自身の思想著述の解説書で今の私の頭ではとても手に負えないものであった 自伝ではない他者による伝記ないし入門書から手を付けるべきであった 要後日どころか後年レベルでの再読 更にゲーテについてももっとよく学び知る必要ありか 2022/08/22
iwri
0
再読。ワイマールから人智学普及まで。シュタイナーの人智学以前の著書の副読本と言ってもよいほど、当時のシュタイナー自身の考えが細かく述べられている。神智学転回以後は、どちらかと言えば当時シュタイナーに向けられた批判に答えるような記述が多い。この点については、神智学協会にせよ労働者学校にせよヤーカー派の結社にせよ、望まれれば可能なかぎり尽力するシュタイナーの姿勢を見れば十分だろうと思う。また、人によっては狂気後のニーチェとの邂逅も興味深いかもしれない。西川訳と比べると、少々訳が硬い。2011/05/12