内容説明
めざましく推移する現代の情報化社会の根底にあるものは何か、いま私たちはどのような方向を目指すべきなのか。―本書は、科学と科学技術を介しての人間と自然との係わりを論じながら、人間の生き方を考える。いまこそ私たちは、西洋的な人間中心の自然征服思想(ヒューマニズム)の呪縛から解放されるべきである。
目次
第1章 人間の自己認識(自然観察者としての人間;自然統治者としての人間;自然征服者としての人間)
第2章 科学の主体としての人間(科学はなぜ自然科学となったのか;「科学的であること」の本質)
第3章 科学技術の中の人間(科学技術の発展と社会の変化;情報社会における人間の問題)
第4章 科学の対象としての人間(生物としての人間;生と死の対象化)
第5章 自然としての人間(自然生態系と人間;自然=人間;新しい地球観と人間観―こころの地動説を)