道新選書   1<br> 十津川出国記

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道新選書   1
十津川出国記

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  • 商品コード 9784893639202
  • NDC分類 216.5
  • Cコード C0321

内容説明

明治22年、奈良県十津川村を襲った山津波からやがて100年。父祖の地を捨てて北海道に新天地を求め、子村・新十津川を切り開いた人たちの苦闘のドキュメント。

目次

第1章 近づく嵐
第2章 赤い湖
第3章 泥流走る
第4章 海陸をおおう惨状
第5章 悲報を受けて
第6章 秘境をめざす人々
第7章 北へ
第8章 苦難の行進
第9章 滝川での冬
第10章 米への憧れ
第11章 広野に立つ
第12章 明治は遠く

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サロメ

2
明治22年に十津川村を襲った大水害と北海道移住についてのドキュメンタリー。昨年の大水害の比ではない猛烈な豪雨と無数の土砂崩れ、そしてせき止め湖により壊滅的な被害を受け、家屋が流され、逃げ惑う村民の様子が克明に記されている。今回の大水害と同じ箇所(宇井、長殿など)が大きく被害を受けていることに驚かされる。そして何よりすごいのは、水害からわずか1ヶ月足らずで北海道へ旅だっていること。これには幕末に勤王志士として世を馳せた十津川郷士への明治政府と世間(マスコミ)が同情し、大規模な支援をしたのも大きな要因らしい。2012/01/08

がんぞ

1
凄まじい水害。和歌山県新宮の雨量計は24時間2000ミリを記録したが、記録のない山中ではもっと降ったと推定される。十津川村は廃仏毀釈の盛んに行われたところで(幕府の側についた寺院への反発もあった)、その祟りかと人々はおびえた。小説でも読んだが居住地も田畠も壊滅の被害に一ヶ月で新天地北海道・十勝平野への集団移住を決断。勤皇の地であったことで旅費当座費用まで政府負担。囚人、屯田兵が入植・家屋など建設を助力。連絡も不便な時代、二つの地は交流を持ち続けた。十勝でも山が崩れる水害。「人が住むことが国の守り」の誇り2014/08/22

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