内容説明
「学習室」の名にふさわしい二つの講演を選びました。一つは、真田是氏の「福祉大転換期、私たちは何ができるか―今日の社会福祉と実践・運動の課題」で、今の社会福祉の動向に目を向け、真の社会福祉が目指さなければならないことは何かを、また、もう一つは、長尾ひろみ氏の「司法通訳から考える人権―外国人裁判の通訳活動から―」で、メルボルン事件を取り上げ言語通訳の実例から手話通訳の基本を学ぶことができます。
目次
福祉大転換期、私たちはなにができるか―今日の社会福祉と実践・運動の課題(“右肩上がり”だった社会保障・社会福祉;バラ色に見えた「日本型企業社会」;甘くない高齢者福祉問題;八〇年代の臨調行革はなぜ;日本型福祉社会の崩壊―措置費制度から支援費制度へ ほか)
司法通訳から考える人権―外国人裁判の通訳活動から(増える外国人の裁判;認定制度のない音声言語通訳;オーストラリアの通訳制度;メルボルン事件とは;捜査段階の通訳の問題点 ほか)
著者等紹介
真田是[サナダナオシ]
1928年静岡県生まれ。大阪府立社会事業短大、愛知県立大学、立命館大学、日本福祉大学、山口県立大学専任教員を経て、総合社会福祉研究所理事長・立命館大学名誉教授
長尾ひろみ[ナガオヒロミ]
1949年生まれ。神戸女学院大学大学院修士課程修了。神戸女学院大学助教授、日本司法通訳人協会会長
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