内容説明
名脇役、潮健児の人生はまさに東映映画史そのもの。すべての映画ファンに捧げる素敵な映画人たちの記念碑。
目次
プロローグ 若山さんの死
第1章 生い立ち(甘党の履歴書;ロッパ一座;舞台から映画へ;撮影所騒動記)
第2章 名監督列伝(マキノ雅広;深作欣二;中島貞夫)
第3章 大スター(星たちの味;最後の星・若山富三郎;41222の男;アクターズ・バンド;役者と礼儀;子供番組の楽しさ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデキ
33
名脇役 潮健児さんの思い出で戦後の主に東映の歴史を振り返っていきます。 歴史ではなくて潮さんの気持ちが入っているので 「こんな視点だったんだ」と知ることができたのと お仕事の後の遊びもリアルに書いてあったのが 面白かったです 2022/07/13
花乃雪音
13
『仮面ライダー』地獄大使役や『悪魔くん』(1966)メフィスト役で有名な役者潮健児の自伝。筆者本人のことよりも関わった役者や監督とのエピソードに多くのページが割かれている。後年有名となった役者の駆け出し時代の小話は楽しく読める反面1993年刊行にしても話に出てくる役者や監督を読者が知ってる前提で話がされるのが難点。筆者が演じてきた作品を見てファンとなった世代が成長して制作に携わるようになりその1人である京本政樹が監督した『髑髏戦士スカルソルジャー』への出演依頼が来るエピソードがあったことが嬉しかった。2023/06/04
Gen Kato
1
再読。映画を観る楽しみの一つは、脇役、というより「ちょい役」。よく見かける、気になって仕方がない顏というのが、昔の映画には必ずいましたよね。しみじみと。2014/07/24