内容説明
テクノ音楽の原点として、評価が高まり続けるジャーマン・ロックの特異性を、カン“缶”、ファウスト“拳骨”、クラフトワーク“発電所”を中心に、鋭利な問題設定と徹底した調査に基づいて全面的に捉え直す、異色のドイツ・ロック音楽論。
目次
序の序、またはアングロ・アメリカ音楽とドイツ
序、またはクラウト・ロック
余談―贋作ライナーノーツ・シリーズまたはカン、ファウスト、クラフトワーク(缶、またはカン;拳骨、またはファウスト;発電所、またはクラフトワーク)
後記、または贋作ライナーノーツの使用例
著者等紹介
明石政紀[アカシマサノリ]
札幌生まれ。ドイツの映画史、音楽史にまつわる執筆を数多く行う
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1959のコールマン
59
☆5。いやあ、これがあのどハードな本、「第三帝国と音楽」(水声社刊)を書いた人の本か???と何度も見かえしてしまった。なにせ文章がユルユル。パンツがずり落ちてきそうな・・・。始まりがいきなり「近所の主婦に聞いた話によると」。んなことあるかい! まあ文体は変だが、内容はこれ以上ないほどまともです。私が愚考するに、著者の意図としては、今までドイツのロックは妙に難解に書かれていて、ゆえに冗談の入る隙間もない音楽に思われてしまっていたんで、「そうじゃないよ。ユーモアたっぷりの音楽だよ」↓2022/07/21
はむ
1
ズレ、ユーモア、距離、覚醒 クラウトロックの代表的バンド3組、CAN Faust Kraftwerkを主に取り扱った一冊。 クラウトロック以前のドイツ音楽、クラウトロック概要、三組の音楽性についての分析は小気味よく納得させられたりしたが、ライナーノーツシリーズは「だるっ!」と感じた。 特にKraftwerkの項には、筆者の偏屈で意地悪い表現が散見される2023/05/15
akimonoiryou
0
前半のクラウトロックバンドレビューは簡潔で良かった。後半はちょっとだるかった2012/09/04