スカム・カルチャー

スカム・カルチャー

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  • サイズ A5判/ページ数 208p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784891763039
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

強度の個人的妄想は、快楽と退屈を飲み込んで遂には異端的芸術へと進化する。オカルト猟奇殺人の系譜学、サタニック・ヘヴィメタル、素朴アートのエクストリーム・テイスト、血まみれボディ・アート、インダストリアル・ノイズ等システムなき現代社会の裏面に突如発生したスカム(かす)・カルチャーの異形の相貌を秋田昌美が鋭利に解読する。

目次

1 ブラッド・サタン・カルチャー
2 アメリカン・エクストリームス
3 アート・ビヨンド・オージー
4 MUSICK BRUITS

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜貓子

8
『ブラッド・サタン・カルチャー』と『アメリカン・エクストリームス』の章が特に面白かった。エド・ケンパー、スタニスラフ・ズカルスキー、ワッツタワー、オットー・ミュールなどなど、読んだ後にお酒飲みながら喋りたくなる内容盛りだくさん!2018/09/11

袖崎いたる

7
デヴィッド・リンチがテクスチャーへのこだわりからグロテスクなものに注目することがある。この本で紹介されているグロいアートの実践でもうかがえるのは、綺麗なものよりも汚いもののほうがテクスチャーとして魅力的だということ。先日、新宿の街中で大きなどぶネズミの死体を見つけたのだが、魅力的な表面をしていたもの。ひしゃげた赤肉、潰れた臓物、乾燥した毛…魅力的だ。そういった魅力的を、この本から特に、そして改めて教わった気がした。2020/08/28

新田五郎

2
最近、ネットで話題の「90年代鬼畜ブーム」のさなかに出版された本だが、タイトルやおどろおどろしい装丁のイメージと中身は少し違う。音楽におけるサタニズムの影響、間違っているが奇妙すぎる学説、市井の人がつくりあげた奇怪な建築物、アウトサイダー・アートなど多岐にわたって言及されている。殺人鬼への言及もあるが、全体からすれば少ない。これを批判的に「鬼畜」と言って片づけるのはおかしい。むしろ「悪趣味」と行った方がよほど正しいが、間違った言説を持ち上げているわけでもない。荒俣宏、宇田川岳夫の仕事に近いと言えばよいか。2018/06/15

澤水月

0
940926

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