内容説明
ほんとうに地球はまるい?…さんかく?しかく?世界に伝わる地球の歴史と地理を探ろう。伝説に出てくる地球のすがたや、科学者が調べて描いた地球のかたち、それらの混ざったものなど、いろいろな地球のイメージが出てきます。ボローニャ国際児童図書賞受賞のしかけ絵本。
目次
第1章 島みたいな地球(あぶなっかしくバランスをとっているのだ;大地の下には、べつの世界があるの?;地球の下にあるもの)
第2章 多角形の地球(四角い地球;正方形の地球;多角形の地球;三角形の地球)
円形の地球(盾のようなかたち;円形の地球;だ円形の地球;円形で、山がある;円形で、ふくらんでいる地球)
第4章 球のかたちをした地球(完全な球形;小さな地球;洋梨のような地球;地球の中は…;まんまるじゃないよ!;地球のかたちについて論争が起きた!;地球の中が空洞だって?)
第5章 現在の地球(想像上の実験;地球の中への旅)
年表―地球の歩み
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
114
2009年ボローニャ国際自動図書賞、フランス青少年図書賞。世界各地に伝承される『地球のかたち』について仕掛け絵本の体裁で紹介した研究書。「地球は丸い」という説は古代ギリシャ時代から唱えられていたものの、地域や民族ごとに信じられていた世界のかたちがあった。ヒンドゥー教の『象と亀と蛇の上に乗った大地』。ボルネオ島の部族は『海の底に地上と逆さまの世界がある』と信じていた。『地球は丸い』説を支持した人々も『中はどうなってる?』という問いには様々な考えを持っていた。実にエキサイティングで面白い。2010年6月初版。2016/02/19
ヒラP@ehon.gohon
34
今でこそ、誰もが地球は丸いことを知っていますが、自分自身も幼い頃は大地はどこかに終わりがあると思っていました。 そして地平の果てを恐ろしくて驚異の世界だと思っていました。 この本で改めて、人類は自分の住む世界から、大地の構造を様々に思い描いていたのだと、ある意味共感しました。 この本は、そんな事を列挙しながら、今の地球認識にたどり着くまでを解説しています。 科学は素晴らしいと思いつつ、今の常識が覆されることもあるかもしれないと思っている自分です。2020/10/07
宇宙猫
29
★★★★ 自分たちが住んでいる世界はどんな形をしていのるか?科学的、宗教的に色々な考があって面白かった。2016/05/16
ゆみ
24
なかなか斬新な地球の形がたくさん。部族の数だけ地球があるという感じ。 その一方で古代ギリシャの哲学者は「地球は間違いなく球形」だと思っていたとか。 三角だと思ってる人達が「球形だよ、動いてるよ」なんて聞くと 「いやいやいや、三角やし」と思うよねぇ。無理もない。 面白いなぁ。洋梨の形とかお洒落ぇ。2016/04/09
あおい
24
地球の形や中身はどうなっているのか?様々な時代のいろんな国の人々のイメージが紹介されています。蛇の上にのる地球、三角形や四角形の地球、星たちは地球の中にある…などなど想像力豊かで面白いです。2015/10/02