内容説明
創作メモをはじめとする最新の一次資料を渉猟しマン父子の作品を精緻に解読、時代の狂気と交錯する作家の欲望をえぐり出す。
目次
第1部 “倒錯”と文学(禁忌と啓蒙;「俳優」としての“前衛作家”―若いクラウス・マン;ドン・キホーテの愛―トーマス・マンの「最後の愛」をめぐって;パロディー、あるいは文学のための「体験」―パウル体験と『ファウストゥス博士』 ほか)
第2部 文学と政治、あるいはリアリズムと象徴(同性愛とナチズム―「問題がある」;ナショナリズムの創造力―マン父子とドイツ青年運動;エロスと暴力―クラウス・マンの亡命小説『火山』;ふたつの「キス」―トーマス・マンの小説『マーリオと魔術師』 ほか)
著者等紹介
奥田敏広[オクダトシヒロ]
1956年大阪府に生まれる。1985年京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学。2005年京都大学文学(論文)博士。京都大学大学院人間・環境学研究科助教授。専攻/近代ドイツ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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