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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mittsko
6
スーフィズムの影響が色濃い印イスラーム(印亜大陸で展開したイスラーム)を専門とする、ドイツの大学者の旅行記。パ印両国にまたがり、イスラームの聖者廟と巡礼地を次々と渡り歩く(残念ながら、バングラデシュは踏破されない)。写真は一枚もない、文章だけ! 大事なのは、この独東洋学の巨星が何を書こうとしているかだ。すなわち、「温かい神秘主義が持つ敬虔さの世界」(4頁)である。宗教史と文学研究の立場を堅持し、あの場所の価値観を、あえてアナクロに、現地ムスリムらと結んだ親愛と信頼の関係のなかで描きぬく。一読あれ!2019/02/24
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