出版社内容情報
1871年、連邦捜査局の知られざる勃興期は、弱者の人権保護を目的とする警察活動からはじまった。今までの常識を覆す新アメリカ史!
内容説明
1871年、アメリカ神話の幕は静かに開かれた…KKKの魔手からマイノリティを救う!連邦捜査局の知られざる勃興期は、弱者の人権保護を目的とする警察活動からはじまった。南北戦争後のアメリカ再統合、フーヴァーの登場といった早期から、マフィアの摘発、諜報戦、冷戦終結後のテロの時代までを包括する、スキャンダリズムとゴシップを排した待望の「真・FBI史」。
目次
人種、およびFBIの特質
秘密裡の再統合(1871~1905)
誇り高き創世記(1905~1909)
使命感の喪失(1909~1924)
最初の改革時代(1924~1939)
防諜活動と統制(1938~1945)
リベラルなアメリカの疎外(1924~1943)
ゲシュタポの恐怖と諜報機関の分裂(1940~1975)
神話と現実としての時代錯誤(1945~1972)
アメリカンデモクラシーの危機(1972~1975)〔ほか〕
著者等紹介
ジェフリーズ=ジョーンズ,ロードリ[ジェフリーズジョーンズ,ロードリ][Jeffreys‐Jones,Rhodri]
1942年生まれ。エディンバラ大学教授(アメリカ史)
越智道雄[オチミチオ]
1936年生まれ。明治大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さしとおう
1
FBIの本来の姿はアメリカ国内の諜報・防諜組織だったのか。ついドラマの影響で凶悪犯罪を追う組織としか思ってなかった。しかも内部では人種差別の問題も抱えている。予算獲得のためにアメリカ国民の関心がある犯罪に注力している。9・11以降対テロに人員・予算を割いていたため、サブプライムローン問題に絡む住宅ローン詐欺などホワイト犯罪の摘発が遅れているらしい。2009/06/24
doremi
0
オリジンがKKKからアフリカ系を守るためで、当時の財務省からシークレットサービスから要員を借りたという意外な歴史。 原文がアレなのか、表記ゆれ多数。あとは、エピソードの羅列。翻訳も機械語訳並で読みにくいです。 2017年 C0098 \3600. 20092017/08/13
電球
0
FBI誕生と聞くとフーヴァーの下、禁酒法時代に活躍したイメージある人は多いだろう。しかしながら、FBIの誕生はさらに昔の、KKKとの戦いやシークレットサービスからの捜査員提供から始まる。 本書はFBIの輝かしい歴史や悪名高いフーヴァーについてのみ述べるのでなく、予算と権限の為に人種差別に組したり、一時期女性捜査官が誕生しなかった事やホワイトカラー犯罪に遅れを取った点等の、FBIにとっての黒い歴史も書かれている。だがそれでもFBIがアメリカ社会と海外の警察・治安組織に与えた影響の源泉を垣間見れる一冊と言える2014/09/12
メルセ・ひすい
0
★3 ‘42エヂンバラ大名誉教授 下済みは黒人・マイノリティーが・・・ 赤狩り マフィアがり 文章がかなり前後する 訳不良 KKKの魔手からマイノリティを救う。連邦捜査局の勃興期は、弱者の人権保護を目的とする警察活動から始まった…。南北戦争後のアメリカ再統合といった早期から、マフィアの摘発、テロの時代までを包括するFBI史。2009/07/27
yooou
0
☆☆☆★★2009/07/21