出版社内容情報
監訳者まえがきより
「貴族らしい貴族のイメージは,むしろわれわれの理解の中で旧くから定着しているが,本書で貧乏貴族と呼ばれている貴族は決して落ちこぼれやはみ出し的な存在なのではなく,貴族階級が本来的に抱える特徴であり,構造的な特性にほかならないのである。本書にあって,原題 "Rich Noble, Poor Noble" とあるのを『貧乏貴族と金持貴族』と順序を逆にして訳出したのは,上述の印象を表現したかったからである。」
本書は『ヨーロッパの貴族―歴史の見るその特権』(2002年,刀水書房刊)の姉妹編である。
目次
第1章 貴族の多様性
第2章 貴族社会の規模
第3章 貴族社会の構造
第4章 貴族社会の構成上の変化
第5章 行動と財産
第6章 居住習慣
第7章 結論
著者等紹介
永井三明[ナガイミツアキ]
1924年東京に生れる。京都大学文学部史学科卒業。同志社大学名誉教授。主著に『ヴェネツィア貴族の世界―社会と意識―』(第18回マルコ・ポーロ賞受賞)刀水書房(1994)など。主要訳書にマキァヴェッリ『ディスコルシ』(『マキァヴェッリ全集』(第10回ピコ・デッラ・ミランドラ賞受賞)第2巻)筑摩書房(1999)など
和栗了[ワグリリョウ]
1960年新潟県に生れる。神戸市外国語大学卒業。甲南大学大学院博士後期課程単位取得後退学。現在京都光華女子大学助教授。文学博士
和栗珠里[ワグリジュリ]
1963年愛媛県に生れる。神戸市外国語大学卒業。同志社大学大学院博士後期課程単位取得後退学。主著・論文・訳書にマキァヴェッリ『書簡集』(共訳)(『マキァヴェッリ全集』(第10回ピコ・デッラ・ミランドラ賞受賞)第6巻)筑摩書房(2000)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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