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出版社内容情報
勇猛果敢なはずの“スイス傭兵”が敵前逃亡!
18世紀スイスの貧農に生まれ,だまされてプロイセン軍に売られ,七年戦争の折に逃亡。筆者ブレーカーの生涯でもっとも劇的なこの傭兵体験を始め,赤裸々に綴られた半生の記録はスイス民衆文学の傑作とされる
『東京新聞』2000.8.13 書評より
勇猛で名高いスイス傭兵。時は18世紀,フリードリッヒ大王率いるプロシャ軍に加わったスイス傭兵の自伝なら,さぞかし武勇の物語かと思ったら大間違い。募兵将校にだまされて入った軍隊はこの世の地獄だった。脱走すれば死ぬほどのむち打ち刑だ。それでも著者は戦場から逃げる。お人好しで貧しい中年男が,一心に自習して書いた民衆文学の傑作である。
『読書人』2000.10.13 「新刊」書評より
18世紀のスイスに生きた下層民ウルリヒ・ブレーカーの自伝的著作である。原題は「トッゲンブルクの貧しき男の生涯と実際の遍歴」。1735年スイスのヴァットヴィルで生まれたブレーカーは,少年時代をアルプスの麓で牧童として働き,・・・中略・・・19歳のとき一旗揚げようと故郷をあとにし,シャフハウゼンでプロイセン募兵将校の従者となった。ここから彼の波乱に富んだ軍隊生活が始まる。・・・中略・・・軍律の厳しさでは一,二を誇る当時のプロイセン軍で教練を受け,七年戦争に従軍したが,ロボジッツの戦いで脱走を決行,無事に故郷へ戻った。この劇的な傭兵体験をはじめ,半生の記録が赤裸々に綴られる。前近代における庶民の生活を知る上でも,また当時の軍隊生活を知る上でも第一級の史料である。
内容説明
勇猛果敢なはずの“スイス傭兵”が敵前逃亡!18世紀スイスの貧農に生まれ、だまされてプロイセン軍に売られ、七年戦争の折に逃亡。筆者ブレーカーの生涯でもっとも劇的なこの傭兵体験を始め、赤裸々に綴られた半生の記録、スイス民衆文学の傑作。
目次
第1章 少年時代(わが一家の由来;私の誕生日―1735年12月22日 ほか)
第2章 軍隊生活(旅立ちが近づく;故郷との別れ ほか)
第3章 一家の主として(さて、何を始めようか;結婚を考える―1758年 ほか)
第4章 過去と現在(それで、話はこの先どうなるの?;では、始めましょうか? ほか)
著者等紹介
鈴木直志[スズキタダシ]
1967年愛知県に生れる。1989年中央大学文学部卒業、現在桐蔭横浜大学講師
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感想・レビュー
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弥生 真一郎
May
taskun
俊太郎
やぽーにぇっつ