出版社内容情報
日本人最初の世界一周と日露交渉。『環海異聞』などに現れる若宮丸の遭難と漂民16人の数奇な運命。彼らを伴って通商を迫ったロシア使節レザノフ。幕末日本の実相を歴史家が初めて追求した
内容説明
日本人最初の世界一周と日露交渉。若宮丸の遭難と16人の数奇な運命、かれらを伴って通商を迫ったロシア使節レザノフ。この交渉を機に幕府は鎖国政策を確認し、無二念打払令にいたる。日露の史料を駆使して迫る幕末日本の実相。
目次
第1章 ナデジダ号の渡来
第2章 若宮丸の遭難・漂着
第3章 仙台漂民のアレウト列島漂泊
第4章 オホーツクからイルクーツクへ
第5章 漂民送還に向けて
第6章 仙台漂民の帰国航海
第7章 レザノフの長崎滞留
第8章 幕府の対応
第9章 長崎日露会談
第10章 仙台漂民と長崎交渉
第11章 その後の帰国仙台漂民
第12章 レザノフ渡来後の日露関係
第13章 ロシア残留仙台漂民
第14章 レザノフ渡来の波紋