遠藤周作 その人生と『沈黙』の真実

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 500p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784886951762
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

『沈黙』の背後にある遠藤の人生について、母親郁、井上神父、棄教神父や病床体験等の関わりを考察。そしで原題である「日向の匂い」に込められたテーマを、多くの資料を緻密に読み込むことで浮き彫りにした渾身の書。

目次

『沈黙』の真実を求めて―『日向の匂い』から
第1部 人生と信仰―『沈黙』の背後(母遠藤郁と周作―母子体験の真実;遠藤周作と井上洋治―日本におけるキリストの道)
第2部 『沈黙』を熟させたもの(病床体験と踏絵体験―『満潮の時刻』を中心に;棄教神父をめぐって―『火山』までと『沈黙』以降)
第3部 『沈黙』を読む―『日向の匂い』の題のもとに(踏絵後のロドリゴ―第9章をめぐって;「踏むがいい」―キリストのユダへの言葉から;沈黙の声―自然描写の象徴性;日本人の心性とキリスト教―母性的キリストの顔;母なるものの匂い)
母なるものの匂い

著者等紹介

山根道公[ヤマネミチヒロ]
1960年、岡山県倉敷市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。立教大学大学院博士前期課程修了。1986年より「風の家」機関誌『風』を編集。2005年、梅光学院大学博士(文学)。1998年よりノートルダム清心女子大学キリスト教文化研究所に勤務、2005年4月より同助教授。日本キリスト教文学会会員、三田文学会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。