台湾支配と日本人―日清戦争100年

台湾支配と日本人―日清戦争100年

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784886833082
  • NDC分類 222.406
  • Cコード C0021

内容説明

日清戦争の重要部分であった台湾占領戦争は、北白川宮能久親王を師団長とする近衛師団が中核となっていた。本書は、歴史に向き合う勇気が試される、新たな「日本人論」であり、台湾支配の先兵となった自らの「過去」と対峙するもう一つの「沖縄人論」である。

目次

第1部 台湾植民地支配と日本人(台湾支配と日本人―日清戦争百年;台湾領有と沖縄;沖縄・台湾に見る天皇と皇族;沖縄は何を担ったのか;台湾・澎湖島に渡った沖縄人;台湾霧社事件;台湾疎開と沖縄;歴史の痛みを忘れえぬ台湾)
第2部 台湾側資料からさぐる支配の実態(台湾総督府資料は語る;差別する側に立った沖縄人;台湾訪書の旅;台湾研究の現状と資料)
第3部 アジアの運命を変えた台湾遭害事件(荒れ果てた「大日本琉球藩民五十四名墓」;百八年目の墓前祭;楊添才氏の墓前にたたずんで;我是琉球人〈私は琉球人です〉)
沖縄・台湾関係史年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がんぞ

1
日清戦争、それに先立った台湾出兵は「アジア侵略の第一歩」との叙述。大清帝国の視点で侵略の歴史として。割譲後、住民に退去の機会も与えたし、その後の山岳民族の平定や野獣・伝染病の対策、養蚕など生業の創設、水利事業など(清とは打って変わり)大きな努力を注いだ。いまも慕われる八田與一のような人ばかりではなく差別や搾取もしただろうが、葛藤を通じて互いに人間でいえば人間的成長したと言える。植民地支配しなかったとすれば、日本はおそらく欧米の植民地になっていただろう。民族性の少しは残存するだろうが。生物的多様性を喪失して2015/03/17

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