内容説明
本書は、今まで謎に包まれていた「阪田機関」について、日本政府および日本軍の対支那和平工作や大陸における波瀾に富んだ諜報活動の全貌を明らにかしつつ、著者長年の調査をもとに、読みやすいノンフィクション・ノベルに仕立てられた貴重な記録である。今また歴史の暗部が白日のもとに晒けだされた。
目次
1 イギリス秘密情報部員との暗闘(謎の睡眠薬;洪〓工作;桐工作〈対中国国民政府和平交渉〉始まる;戦場に咲いた麗花;間一髪、虎口を脱する;絶体絶命)
2 陸軍特務機関「阪田機関」(上海3大暗黒機関;蒋介石に恩を売る;波瀾万丈の幕開け;運命の出逢い)
3 香港占領(再び香港へ;黒革のアタッシュ・ケース;九龍陥落;戦場に流れるクリスマス・キャロル)