内容説明
人類の進化過程における認知能力と造形表現の発達は、どのように相互に関連しあって物質文化環境を創りだしてきたのか、またその中でどのような適応過程がとられてきたのか。日本列島および周辺地域の考古学データによって、旧石器文化から古代国家形成期にかけての、認知と造形が織りなす物質文化環境に関する実践的研究を踏まえ、認知考古学の展望を模索する。
目次
第1部 認知考古学とは何か―登場の経緯(認知考古学:登場の経緯;ポストプロセス考古学からの提言;プロセス考古学からの提言)
第2部 それは認知考古学か―メンタリティに関する考古学研究の実践(後期旧石器的世界の出現;縄文イデオロギーと物質文化;土器造形の発達とカテゴリー操作;土器の文様区画と認知構造―文様の割付と「うつわ」の認知の問題をめぐって ほか)
著者等紹介
小杉康[コスギヤスシ]
1959年生。北海道大学大学院文学研究科助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。