内容説明
大嘗祭に代表される朝廷の祭祀、あるいは仏教勢力の影響力など、古代日本の宗教的特質を探り、これらの神事や仏事を単に文化史上のこととせずに政治や社会との関わりから捉え直し、今後の研究の新たな展開を示す。
目次
「東大寺開田図」についての覚書―文書としての開田図という視点から
『続日本紀』東北経略関係記事と「三十八年戦争」
古代天皇と土地の禁忌
御体御卜考―古代日本の亀卜
大嘗祭と太政官
弘仁「儀式」の構想―「事見儀式」の基礎的検討
神宮祭主成立再考
延暦寺諸堂の再建事業について
『播磨国風土記』の中の出雲―出雲大神の問題を中心として
有間皇子と中臣鎌足