内容説明
縄文社会を論じる珠玉の論考集!著者の研究生活が生みだした論文の量は厖大である。…著者一流の論文を、総合的に検討するなどということは、誰も試みようとしなかったし、せいぜい部分部分をつまみ食い的に援用してお茶をにごしていたにすぎなかった。しかし、それは脂汗を流して「縄文社会」と格闘した研究者に対する処し方ではない。その意味で著者の縄文集団・社会論を一書とする意義はけっして小さくない。
目次
第1部 序論(考古学と科学;考古学と文化)
第2部 住居・集落と領域(縄文時代の集落と領域;縄文時代の集団領域 ほか)
第3部 生業と集団構成(宮城県浅部貝塚出土の動物遺体;貝ノ花貝塚のシカ・イノシシ遺体 ほか)
第4部 葬制と集団(縄文時代の葬制;東日本縄文時代墓制の変遷(予察) ほか)
第5部 縄文文化・社会論(亀ケ岡文化論;亀ケ岡と遠賀川 ほか)
著者等紹介
林謙作[ハヤシケンサク]
1937年、東京生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、北海道大学文学部北方文化論講座教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。