内容説明
パンチェン・ラマ一世の十七偈は、死の恐怖を克服し、死のプロセスを使ってより高い境地へ至るための奥義を説いた手引き書である。ダライ・ラマ法王は、その偈の意味を明らかにしながら、死について瞑想することの大切さ、死んでから次の生を受けるまでのプロセス、「無上ヨーガタントラ」の霊的身体論、死んでゆく人のために周囲の人たちにできることなどを、目に浮かぶような鮮やかさで語っている。
目次
死について考える
恐怖から解き放たれる
死の準備
障害を取り除く
望ましい状態で死ぬために
死のプロセス
内なる構造
死の光明
中有のプロセス
良い生まれ変わりをする
日々、偈に心を向けるために
偈の大要と助言の要約
著者等紹介
ダライ・ラマ14世テンジン・ギャツォ[ダライラマジュウヨンセイテンジンギャツォ]
チベット仏教の最高指導者。1935年7月6日、チベットのアムド地方のタクツェルという農村に生まれる。1940年、ラサのポタラ宮殿で即位。中国共産党軍によるチベット侵攻が激化するなか、1959年にインドへ亡命。以後、インドのダラムサラに樹立されたチベット亡命政府を代表する立場にある。1989年には、ノーベル平和賞を受賞。世界各国をまわって精力的に仏教の布教にあたり、慈悲と非暴力の教えを広めている
ハーディング祥子[ハーディングショウコ]
早稲田大学文学部、英国クライストチャーチカレッジ卒
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