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小泉八雲 日本の心

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883923618
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

明治37年小泉八雲は亡くなりました。2004年でちょうど100年になります。亡くなったその年、日露戦争が始まっています。それ以降の日本は、八雲が愛した多くのものを消し去って行きました。八雲が愛した日本の心とは何だったのか?無くしてしまった大事なものとは何なのか?本書を読めば、それが分かります。

目次

第1部 怪談・奇談(雪女;和解;耳なし芳一の話;食人鬼 ほか)
第2部 小泉八雲が見た明治日本(蓬莱;停車場にて;きみ子;はる ほか)

著者等紹介

和田久実[ワダヒサミツ]
1948年長野県生まれ。コロンビア大学大学院修士課程終了(英語教授法専攻)。英語個人塾「リセEPL」主宰の傍ら、現在、文京学院大学外国語学部講師、文京学院大学生涯学習センター講師、朝日カルチャーセンター講師を務める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひらちゃん

50
小泉八雲といえば怪談。お馴染み「耳なし芳一」や「むじな(ろくろ首)」「雪女」から初めて目にする物語まで。教科書を読んでいるようで楽しかった。彼が英語で海外に紹介した数々の怪談、奇談。小泉八雲が何を伝えたかったのか。それはまさしく『伝統的な日本人の心』だった。彼が強く惹かれたこの心が失われる事さえ危惧している文章に驚かされる。心奪われたという松江にはわずか一年三ヶ月の滞在だった事も意外である。ギリシャで生まれイギリス、アメリカを経て日本にやってきたハーン。出雲の国で彼を動かしたものをこの目で見たいと思った。2016/08/14

びっぐすとん

16
図書館本。エッセイかと思って借りてみたが、前半はハーンが集めた「雪女」や「耳なし芳一」など日本の怪談。日本語の怪談を英語にしたものをさらに日本語に翻訳したものなので、ハーンを感じることは出来ない(英語で書かれても解らないが)。後半のエッセイもハーン自身の思いや暮らしは解らず、ちょっとあてが外れた感じ。ただ怪談の選択やエッセイの内容から、ハーンは明るい話より陰気臭い話の方が好きなのかなと、厭世的な人のような気がした。2021/03/04

ホウネン

2
広島にラフカディオハーンの会があります。私は島根出身です。書店時代に島根大学のプロジェクトでハーンの蔵書(ヘルン文庫富山大学所蔵)をマイクロフィルム化しました。松江はハーンの小説とおりの魅力的で幻想的な街です。彼の当時の日本観はとてもするどく、今に通じるものがあります。比較文化の先駆的な観があった人。この本はお薦めです。2008/11/09

kyuuin

0
明治の時代でさえ、失われつつある日本の文化というふうな捉えられ方をしていたことが新鮮。ひょっとしたら、伝統とか文化は意識された時にはもう終わってるのかもしれない。2015/11/10

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