ウイメンズ・ブックス
フェミニズムはみんなのもの―情熱の政治学

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883850501
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C0036

目次

フェミニズムを知ってほしい
フェミニズム―わたしたちはどこにいるのか
コンシャスネス・レイジング―たえまない意識の変革を
女の絆は今でも強い
批判的な意識のためのフェミニズム教育
私たちのからだ、私たち自身―リプロダクティブ・ライツ
内面の美、外見の美
フェミニズムの階級闘争
グローバル・フェミニズム
働く女性たち
人種とジェンダー
暴力をなくす
フェミニズムの考える男らしさ
フェミニズムの育児
結婚とパートナー関係の開放
フェミニズムの性の政治学―互いの自由を尊重する
完全なる至福―レズビアンとフェミニズム
愛ふたたび―フェミニズムの心
フェミニズムとスピチュアリティ
未来を開くフェミニズム

著者等紹介

フックス,ベル[フックス,ベル][Hooks,Bell]
人種、ジェンダー、階級、文化の政治批判の書を数多く書き、高い評価を得ているアメリカのブラック・フェミニスト。もっとも注目されている思想家のひとりであり、アメリカ国内外での講演活動や映画、テレビ、ラップなどのポピュラーカルチャーをめぐる発言も多い。アメリカ合衆国南部ケンタッキー州生まれ。スタンフォード大学卒業。現在、ニューヨーク市立大教授

堀田碧[ホッタミドリ]
東京生まれ。フェミニズムの活動家。著述家。翻訳家。ケント大学女性学修士修了。イギリスでの女性学と異文化体験を原動力に、フェミニズムやアイデンティティをめぐる発言をしている。現在、和光大学、恵泉女子大学非常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ecriture

12
10代の頃から西洋白人女性のフェミニズムに対する違和感を持ち、「コンシャスネス・レイジング」によって政治的連帯意識を高めつつ、システム内部での立場の向上を志すだけの改良主義を批判し、人種や階級を越えたフェミニズムを牽引してきたベル・フックスが、初学者にも読みやすいようにフェミニズム史を概観して21世紀の展望までを語る1冊。女性解放運動にとって男性は敵ではないことを示し、女性どうしの間でも暴力や抑圧が起こることを説く。資本主義的家父長制の抑圧を免れたパートナー関係や親子関係のヴィジョンを持つべし。2016/04/22

ヒナコ

8
あなたが仮にレズビアンだったり、トランス女性だったり、エスニックマイノリティの女性であるのなら、きっとこの本を読むことで、私と同じように勇気を得ることができるだろう。 あなたが日本の大学でフェミニズムについてのレポート提出のためにこの本を読む人であるのなら、別の解説書を読むべきだと私は言いたい。労働、結婚、中絶、性暴力、宗教、愛など、確かにこの本ではフェミニズムの問題がわかりやすく解説はされているが、マイノリティ視点からの内部批判であるという文脈が読めない人には、ここに秘められたものは読めないだろうから。2018/11/29

橋川桂

8
日本では何かと攻撃的な印象ばかり目立つところのあるフェミニズムというものを、そもそもそれは何なのか分からないことには、賛同するにしろ批判するにしろ始まらないわけで、まずは何か読んでみようかと手に取った。序章や訳者あとがきをパラ見して、まさにそういう第一歩目のための書とのことでもあったので。2018/10/17

サトゥルヌスを喰らう吾輩

7
『82年生まれ、キム・ジヨン』や『パワー』を読んでも「あるある、それそれ」と踊ってる人みたいなことしか言えず、別に踊ってはいない人として少しは言語化したいと思ったのでこれからジェンダーやフェミニズムについて少しずつ学んでいけたらなと思います。入門書としてすごくいい本でした。60〜90年代のアメリカのフェミニズムの社会史的な流れが頭の中で整理されてよかったです。内なる差別/家父長主義を脱ぎ捨てないかぎり、自分より階級の低い女性を非人間化したり搾取したりし続けてしまうというのは覚えておきたいことでした。2019/03/26

なーり

2
Twitterのフェミニズムについてぼんやりと感じていたことの全てと、それ以上のことが、簡明な文章で書かれていた。 フェミニズムとは、「性にもとづく差別や搾取や抑圧をなくす運動のこと」。 なんて簡単で明快なのだろう。 男性に怒りを叫ぶことでも、職場での対等なキャリアを求めるだけのものでも、ないのだ。2019/05/24

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