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色の風景〈2〉花と木

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  • サイズ A5判/ページ数 174p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784883500345
  • NDC分類 748
  • Cコード C0672

内容説明

身近な野や山には華やかな彩りがある。美しい色名がある。四季に彩を魅せる花や木、色の名前。『色の風景』シリーズ第2弾。

目次

第1章 季節の色(立春のころ;春分のころ ほか)
第2章 花の色々(白(白の花)
赤(赤の花) ほか)
第3章 色の情景(春の光景;夏の光景 ほか)
第4章 色の呼び名(赤系の色;黄系の色 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モリー

71
「薄紅紫」という色の名を初めて知りました。早朝の霧に霞む八分咲きの江戸彼岸桜。妖しくほのかな紫色の光に包まれるその姿、表紙に選ばれしその写真の色が「薄紅紫」です。本書中程の見開きページ一面で再会し、身震いする程の美しさに息を呑みました。日本には、古来、花や木の種類や季節による微妙な違いを意識した色の名が数多く存在していたのです。それに気付けたことは大きな収穫でした。「からくれなゐに水くくるとは」の「韓紅」色は、最上級の紅色のことだとは恥ずかしながら初耳。古代の歌に詠まれた世界の色が塗り替えられました。2021/02/27

カナン

45
「名前」と「風景」シリーズは一時期蒐集していたが、これは「2」しか残っていない。冒頭の「惜春」「慈雨」「秋麗」「冬支度」の色彩のコントラストが、読み手をまずは雪解け水に溢るる煌めく春山へと深く誘う。歓びと慶び。主役級の花々が次々と艶やかな姿を見せ、気温が上がれば葉の色が溜息と共に深くなる。雨水に打たれた花弁は静謐さと色香に満ち、それを過ぎると木々自体が衣替えを迎え絢爛な錦に染まり、いずれそれら全てを純白が覆い光の中に閉じ込めていく。激しく掻き回された後に丁寧な解説があるというのも、静かな読書と相性が良い。2020/07/27

あきあかね

24
「文字の風景」「言葉の風景」「暦の風景」。この「〇〇の風景」シリーズの鮮やかな写真を見ていると心が澄みわたってゆくのが分かる。 角館の枝垂桜の淡い桜鼠(さくらねず)、白樺林を吹き抜ける薫風、乗鞍高原の燃えるような錦繍、降り積もる雪と寒椿の韓紅(からくれない)。花と木が生み出す多種多様な色彩に溢れている。 色々ある花の中で、一番種類の多い色は白で、次は黄といった豆知識も楽しいし、「落ち葉の色は諦めきれない「名残の色」であり、朽葉は宿命の「掟の色」のよう」といった、写真に添えられた文章も詩のような情趣がある。2020/07/17

本夜見

3
艶やかに季節を彩る花から 健気な程ささやかな草花に 滴るような緑の葉まで。薔薇や蘭のような華やかさはなくとも 日本の花には風情がありますね!この一冊で心の洗濯ができちゃいました。2012/04/17

じゅんこ

2
色に惹かれて図書館でかりた。 色の前に、その植物の名前も知れるから良い。 茜色は、イメージしていたものよりずっと濃い赤だった。歌の歌詞や物語で夕焼けをあらわす言葉によく使われていたので、衝撃だった。わたしの好きな夕焼けのいろは、纁(そひ)色だった。2017/09/24

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