銀のしずく降る降るまわりに - 知里幸恵の生涯

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銀のしずく降る降るまわりに - 知里幸恵の生涯

  • 藤本英夫
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 草風館(1991/06発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 273p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883230754
  • NDC分類 289
  • Cコード C0023

出版社内容情報

知里真志保の姉であり、寄寓先の金田一京助宅で十九歳の生涯を閉じたアイヌの閨秀・知里幸恵。世界が先住民族の人権に注目する現在、「私はどこまでもアイヌだ」という真摯な魂が甦る。

1 アイヌ神謡集
   アイヌの少女/梟の神の自ら歌つた謡
2 まわりの人びと
   バチラー・八重子の印象/松葉杖のマリヤ/二人姉妹
3 グスベリのころ
   両親の出合い/旧土人保護法/其の昔此の広い北海道は……
4 笹竹の子の季節
   近文というところ/一枚の写真/笹竹の子
5 かすりの着物
   コケコッコ花/子供の熊まつり
6 消えていく笑い
   区立女子職業学校/一人静か/おもて向きでない顔
7 アイヌの世界 
   描の子のいる風景/ユーカラを求めて
8 「近文の一夜」
   入れ墨/Ponno mokor mokor
9 月日の小車めぐりめぐりて
   ツゲの木、50年/三代の歴史の中に/母校、おでん、サラダ、蘇軾の詩
10 『ウタリグス』
   クジャク神が自ら歌った謡/Pon Okikirmui/ペナンペとパナンペ/近文便り
11 おだまきの花
   おだまきの花/愛するアイヌよ
12 銀のしずく 降る降る まわりに
   蘆丸の曲/つくしんぼの歌/銀のしずく 金のしずく
13 知里幸恵 その後

4半世紀の研究結実
アイヌ民族の研究者で知られる藤本英夫さんが、民族に伝えられる叙事詩・ユーカラを初めて日本語訳した「アイヌ神謡集」を残し19歳でこの世を去った知里幸恵さん(1903~1922)の“人と世界”をつづった、「銀のしずく降る降るまわりに」を出版した。「少数民族のすぐれた文化を記録した幸恵さんの仕事は、全国レベルで語られつつある」と話す藤本さんは、昨年、北門中学校(市内錦町15)に完成した知里幸恵文学碑建立の呼び掛け人の一人。言語学の分野で先駆的役割を果たした旭川ゆかりの少女の実像を、4半世紀の調査研究で結実させたノンフィクション、大きな反響を呼びそうだ。
出版された「銀のしずく降る降るまわりに」は、1973年(昭和48年)刊行の「銀のしずく降る降る」(新潮社)を、新たに見つかった手紙・資料や証言をもとに大幅に加筆訂正、昨年6月8日、幸恵の87回目の誕生日に除幕された文学碑にまつわるエピソードを最終章に加えた。神謡集の一部を収録している。
考古学が専門だった藤本さんは、幸恵の6歳違いの弟、「アイヌ語入門」「分類アイヌ語辞典」の著者で知られる文学博士知里真志保(1909~1961)の足跡をたどる新聞

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てん

13
新潮選書の前著が絶版となったのち、別の出版社から再版されたものらしい。それでも再版はもう30年以上前のことだ。アイヌに関する見識は変わりつつあり、北海道に国立アイヌ民族博物館もできた。それよりはるか前にアイヌ語研究に貢献した知里幸恵について、資料も散逸する中書かれた労作である。明治から大正にかけてのアイヌへの侮蔑的な扱い、その中で天才的な語学力で日本語を習得し美しい日本語訳でユーカラを文字に残した幸恵。わずか19歳で亡くなった幸恵が長生きしていたらと惜しまれる。この種の本には人物相関図があると有難い。2022/08/21

柳田

11
知里幸恵は、19歳で生涯を終えたから、金田一京助や知里真志保とくらべて当然伝記的事実が少なくなる。だから、本書でも幸恵の生涯以上に、その周辺のあれこれに多く頁が割かれている。それでも、幸恵の才媛ぶりと優れた人格は実によく伝わる。一番面白かったのは『ウタリグス』の章で、『アイヌ神謡集』が作られる過程が描かれている。幸恵のノートの写真がのっていて、本当にきれいな字を書かれる。『アイヌ神謡集』の出版は幸恵の死後になってしまうが、今は岩波文庫に入っていて、読まれていることを心より嬉しく思う。ご冥福を...。2018/02/22

くまこ

7
北海道旧土人保護法施行下でのアイヌ人の暮らしぶりがよくわかった。滅びゆく民族の哀しい声が、アイヌ神謡集という作品から聞こえてくる気がした。知里幸恵の生涯を忍ぶと同時に、日本の近代史を痛切に省みざるを得ない。2012/02/07

ぼちぼちいこか

4
ユネスコの絶滅危惧リストの中に「アイヌ語」が入っている。それもトップクラスのレッドリストだ。アイヌ語を話す者が十数人しかいなくなってしまったらしい。この本は100年前に生き19歳の若さで天に召されたアイヌの知里幸恵の生涯の本。天性の聡明さとアイヌと和人の問題、実家に降りかかる哀しい事故、幼い時から叔母と暮らさなければならない境遇に合いその強い感受性が一層彼女を孤独にさせる。持病が彼女を早熟な少女と成長させたが金田一京介博士との出会いが彼女を強くさせた。知里幸恵のアイヌ語にふれ、その美しさに感動した。2015/10/10

藤原博文

0
アイヌ文化の継承に命をかけた。知らなかったことが恥ずかしい。2022/05/20

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