内容説明
11人の「知の探究者」が試みる、ユニークな人間研究。宗教学・臨床心理学・文化人類学・医学という異分野の英知が結集して、世界中の宗教と人間をフィールドワークで迫った、「生」と「死」の記録。あなたの宗教観が進化する。
目次
第1章 死と癒し(アメリカ合衆国のホスピスのスピリチュアル・ケアについて;「死」は「癒し」となりうるか―トルコ・イスラーム教徒の村の事例より;癒し合う死者と生者―韓国の亡霊結婚)
第2章 信仰と癒し(苦の受容という癒し―インドの仏教説話を手がかりとして;ロジョン―心を目覚めさせる行;癒しの象徴としてのマリア;新しいカミの創造と「癒し」)
第3章 癒しの諸相(癒す人、癒される世界―バリ社会の治療者たち;臨死体験の医学的説明と癒し;イメージによる癒し;アメリカ宗教における癒しの賜物)