内容説明
60年代~70年代初頭は、ベビー・ブーム世代に代表される高度経済成長期の“大衆化”時代、70年代半ば以降のライフ・スタイルや趣味の志向が多様化した“分衆化”時代を経て、いまや社会は、より深化した個的集団化現象(テレビ・ゲーム、携帯電話、インターネット、多チャンネル・テレビetc.)を特徴とする“個衆化”の時代を迎えている。本書はこれらの時代とシンクロして歩んできた著者の、21世紀への“メディアの旅”道中記であり、多くの仕事仲間をめぐる人生ドラマでもある。
目次
“白い風魔”ブリザードと黒い海
もっこ担ぎから始まった六三三制
マッチ棒一本で決まった人生航路
日本初!週刊マンガ両誌の誕生
マンガの王者「アトム」に挑戦!
受験地獄世代を癒した0点主人公
少年誌と玩具とのドッキング作戦
衝撃の「W3」「8マン」事件顛末
「のらくろ」に秘められた“真実”
編集長新任の一週間で考えたこと〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
2
漫画関係者の証言本はかなり好物な自分だが。この本はなぜか未読だった。だが、読んでみると、内田氏が、終始「奇」を求めたユニークきわまる編集者であったことに驚嘆した。そして、文体が、同年生まれの盟友であった梶原一騎とそっくりなのも面白い。この本の冒頭にある「力石葬儀」での写真での内田氏が、童顔のかわいらしい容貌なのも意外。2010/08/02
とんび
0
前半の少年マガジンの部分は、既に知っているエピソードも多かったが、凄く面白くてぐいぐい読んだ。後半の月刊現代やホットドックプレスは、雑誌の内容はおろか雑誌名すら記憶になく、ぜんぜん共感するところがなかった。2011/05/28
yasu_z2
0
なんとなく水木しげるとの件が読んでみたかった。けれど週刊マンガの創世期がとても面白かった。2010/09/05
研修屋:城築学(きづきまなぶ)
0
T図書館から。力石徹の葬儀の裏話、懐かしい♪2021/02/17