出版社内容情報
北岡伸一、中西寛をはじめ、日米の防衛問題の研究者による“戦争史研究国際フォーラム”で発表された「日本の戦略思想の検証と米国の戦略の変遷」をまとめた論集。
内容説明
政治学の北岡伸一(現国連次席大使)、中西寛(京大教授)をはじめ、日米の防衛問題専門家による“日本の戦略思想の検証と米国における戦略の変遷”を辿り、日米関係にいかに絡らみ合ったかを探る。
目次
1 第二次世界大戦までの日米関係(海洋国家日本の戦略―福沢諭吉から吉田茂まで;新秩序の模索と国際正義・アジア主義―近衛文麿を中心として;米国の戦略計画策定(一九一九~一九三九年)―無知から臨機応変へ
総力戦、モダニズム、日米最終戦争―石原莞爾の戦争観と国家・軍事戦略思想
第二次世界大戦における米国の戦略とリーダーシップ―二正面戦争をめぐる問題)
2 第二次世界大戦後の日米関係(敗戦国の外交戦略―吉田茂の外交とその継承者;戦略は偶然の産物―冷戦期における米国の太平洋政策;戦略思想としての「基盤的防衛力構想」;米国の外交政策と戦略―一九七〇年~現在)
著者等紹介
石津朋之[イシズトモユキ]
防衛庁防衛研究所戦史部第1戦史研究室主任研究官。独協大学およびロンドン大学教養課程(ICC)卒業、ロンドン大学SOAS大学院修了(修士)、同KCL大学院修了(修士)。ロンドン大学LSE博士課程中退、オックスフォード大学大学院研究科修了。ロンドン大学KCL名誉客員研究員。防衛研究所助手を経て、2000年4月から現職
マーレー,ウィリアムソン[マーレー,ウィリアムソン][Murray,Williamson]
オハイオ州立大学歴史学部名誉教授、防衛分析研究所研究員。エール大学卒業、空軍士官として東南アジアに従軍した後、同大学院修了(博士)。歴史学博士。エール大学歴史学助教授を経て、1995年までオハイオ州立大学歴史学部教授。その間、ロンドン大学LSE客員教授、海兵隊大学校教授、陸軍大学校教授などを歴任
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