内容説明
王朝和歌の精髄『小倉百人一首』全歌を解説、評釈、作者紹介。さらにうたびとたちの実存と歌の内面世界の深奥に踏み入り、鏤骨の詩語に変奏する。エスプリ、ロマネスク、虚実旋転のメモワール―異相の詩空間で蘇る二十一世紀の百人一首。座右に置くに価する記念碑的詞華集。
目次
天智天皇―秋の田の
持統天皇―春すぎて
柿本人麿―あしひきの
山辺赤人―田子の浦に
猿丸大夫―おくやまに
中納言家持―かささぎの
阿部仲磨―あまの原
喜撰法師―わが庵は
小野小町―花のいろは
蝉丸―これやこの〔ほか〕
著者等紹介
宗左近[ソウサコン]
1919(大正8)年5月1日、北九州出身。詩人、評論家。詩集に、「炎える母」、「宗左近詩集」、「続宗左近詩集」、「透明の蘂の蘂」など。詩論に、「宮沢賢治の謎」、「あなたにあいたくて生まれてきた詩」など。一貫して日本人の鎮魂を歌う
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